作文コンクール第1回受賞者に聞く
「作文コンクールで学んだこと」

当協会では、全国の小学生を対象に「将来の夢」をテーマに、作文とライフプランシートをセットで応募する「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」を2007年より毎年実施しています。
過去の応募者の中には、すでに大学生や社会人になっている方もいます。今回、第1回目のコンクールで最優秀賞を受賞した田邉美桜さんに当時の思い出と本コンクールに応募したことで、その後の人生に役立ったことなどを伺いました。
(掲載している情報は、取材当時のものです。)

当時の写真
(当時の写真)

田邉 美桜さん

第1回「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」で最優秀賞を受賞(受賞時は小学生4年生)。当時の夢は、国際弁護士になり、みんなが楽しく平等にくらしていける世界を作ることでした。現在は都内の大学の1年生として勉学に励むとともに、サークル活動、趣味、アルバイトと充実した学生生活を送っているそうです。

当時の将来の夢
: 国際弁護士
作品
: 私の将来の夢(作文とライフプランシート)

Q1作文コンクールに応募した当時の思い出を教えてください。

コンクールは授業の一環としてクラス全員で取り組みました。当時(小学校4年生)の夢は、国際弁護士になることでした。国際弁護士になって国や人種にとらわれることなく、みんなが楽しく平等にくらしていける世界を作りたいと考えていました。

ライフプランシートは、「夢を実現するためのスケジュール」や「そのためにすべきこと」等を両親に聞きながら作った思い出があります。勉強だけでなく、音楽を通して世界中の人と仲良くなるためにオーケストラの一員として演奏会の開催やアメリカへの留学など、今、見返すと自分の好きなことややりたいことを詰め込みすぎたかなと思いますね(笑)。

Q2作文コンクールに応募して良かったことは何ですか?

一番良かったことは、ライフプランシートを作ったことです。将来の夢も含め、自分の目標に対して「いつまでに何をしなければならないのか」とか「そのためにはどのくらいの費用がかかるのか」という視点で考えられるようになり、とても役に立っています。大学生になってアルバイトを始めましたが、お金の大切さやお金を稼ぐことの大変さを実感できました。アルバイトで貯めたお金は、留学費用の足しにしたいと思います。

あとは、最優秀賞をいただけたことです(笑)。賞をもらったことで文章を書くことが好きになり、大学受験の際の小論文にも、自信をもってのぞめました。

Q3今の夢と当時の夢はどう変わりましたか?

今は、具体的になりたい職業は決まっていません。けれども、国際的な仕事をしたいという思いや、多くの人とかかわる仕事をしたいという気持ちは当時から変わっていません。大学生の間に留学したいと思っているので、今は英語を一所懸命勉強しています。

また、当時の作文にも書いていますが、バイオリンの練習は今でも続けています。音楽を通して世界中の人とコミュニケーションできたらいいなと思っています。

Q4応募を考える小学生や先生に向けて一言お願いします。

作文コンクールは、将来の夢というテーマで作文とライフプランシートを作りますが、このコンクールに応募することは二つの意義があると思います。

一つ目は、自分の夢についてきちんと考えることです。当時の私もそうでしたが、小学生の間に自分の夢について語ったり、考えたりする機会はあまりないと思います。コンクールに応募することで、将来の夢とその理由をきちんと整理することができます。もちろん夢は変わることもありますが、こうした経験は大人になっても役に立つと思います。

二つ目は、先ほども言いましたが、ライフプランシートを作ることです。ライフプランシートを作るのは結構手間がかかります。でも、夢を実現するための道のりやそのための費用を考えることを経験することで、将来や人生に対してしっかりとした考え方を持つことできるようになると思います。

もう一度小学生に戻っても、またこの作文コンクールに応募したいと思いますね(笑)。そのくらい、素晴らしい経験ができたと思います。

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