夫の死亡保障、いくら必要?

子どもが生まれたのを機に
保険嫌いの夫に
適切な死亡保障を掛けたい

半年前に長女を出産しました。
それをきっかけに、夫にちゃんと生命保険に入ってほしいのですが、本人はまったくその気がないようでいつもあやふやの返事で逃げられてしまいます。
そもそも夫は保険嫌いで、任意の自動車保険でさえ渋々入ったほど。
なので「夫はこのくらい死亡保障が必要!!」というプ口の意見を聞かせたいと思っています。
よろしくお願いします。

多すぎず少なすぎず、必要な補償額を確保

奥様は、ご主人の死亡保障はどのくらいが適正だと恩われますか?

個人的には5000万円くらいあってもいいと思うんですが。私たちの生活費や教育費を考えたら

一方、ご主人は保険そのものに入りたくないわけですね

そうなんです。自分は長生きの家系だと言い張るんです。だから、年金がもらえる保険なら入ると言っていますね。私や子どもより、自分の老後が心配みたいです

なるほど(笑)。では、ご主人に万が一の場合があったと想定します。その場合、奥様は実家に戻られますか?それとも、現在の賃貸に住み続けますか?

しばらくは実家に戻ると思います。隣の市に両親が住んでいますが、親子2人なら私が学生のときに使っていた部屋に十分住めますし。それに、実家のそばに姉も住んでいるので、戻ると何かと心強いですから

仕事はどうでしょうか?

もともと歯科衛生士をしていて、妊娠がわかって退職したので、落ち着いたらまた働くと思います

わかりました。今のご主人の状況では、死亡保障は間違いなく必要です。その適正な保障額は家族構成、夫の収入、貯蓄、持ち家の有無などによって異なってきます。また、支払う保険料が家計負担にならないよう、死亡保障を過大にせず、しかし必要な保障はしっかり確保することも重要です。それらを踏まえて、具体的に考えてみましょう

相談者プロフィール

M・Sさん

石川県在住

性別
女性
年齢
23歳
職業
専業主婦

賃貸住宅
家族は、夫25歳、長女0歳の3人。
夫は会社員。

MONEY DATA

収入

  • 給与・夫(手取り)21万2000円
  • 児童手当1万5000円
  • ボーナス(夫・年間手取り)67万円

月額合計 22万7000円

月間支出

  • 家賃6万5000円
  • 食費4万円
  • 水道光熱費1万6000円
  • 車両費(※1)1万3000円
  • 通信費(※2)1万4000円
  • 家族の小遣い2万5000円
  • 交際費・娯楽費1万円
  • 保険料2000円
  • 雑費1万円

合計 19万5000円

  • ※1 駐車場代、ガソリン代、保険料など
  • ※2 携帯・スマホ代、プロバイダー料金、有料テレビ代など

貯蓄/運用

  • 普通預金15万円(毎月5000~1万円預金)
  • 定期預金155万円(毎月3万円、ボーナス年間30万円積立)

合計 170万円

保険料の内訳

  • 妻/共済(病気死亡340万円、入院4000円)=保険料2000円

家族の年齢や構成が変われば、適正な保障額も変わる

夫の死亡保障額の基本的な考え方は、遣された家族が経済的に困らないように確保する生活費ということになります。期間の目安としては、子どもが18歳もしくは社会人になるまで、とするのが一般的です。

もちろん、夫に万が一のことがあれば、公的年金としてお子さんが18歳になるまで遺族基礎年金が、またそれとは別に、夫が会社員(もしくは公務員)であれば遺族厚生年金を受け取ることができます。そのうち、遺族厚生年金は夫のこれまでの収入等によって算出されますので、あくまで慨算ですが、M・Sさんの場合、遺族基礎年金と合わせて年額で140万~150万円程度でしょう(※)。加えて、M・Sさん自身が働いて得られる収入があります。それらを考え合わせれば、ある程度の収入は見込めることになります。

では、死亡保障は不要かと言えば、そう断言はできません。諸事情によりしばらくは働けない、あるいは実家には住めない、といった可能性もあるからです。したがって、教育費として1000万円。生活費に不足が生じたときの予備費として1000万円。その他、不測の事態(親の病気や介護など)に備えて500万~1000万円。合わせて2500万~3000万円が、現時点でのご主人の死亡保障の適正額と考えます。

実際の保険加入ですが、まだ20代のご夫婦で、今後教育費や住宅資金を用意する必要があります。そのために貯蓄ペースを上げるには、保険料は抑えたいところ。定期タイプ(掛け捨て)の死亡保険なら、保険期間10年、死亡保障3000万円とした場合、25歳男性で毎月の保険料は3000円ほど。ご主人を説得できる程度の金額ではないでしょうか。

また、家族の年齢や構成が変われば、それに合わせて必要な死亡保障額は変わります。子どもが成長すれば減額していくことが合理的。M・Sさんのケースであれば、10年後500万円程度減額してもいいと思います。また、第2子が誕生すれば、逆に増額が必要となります。

(※)このうち遺族基礎年金は100万4600円(子どもが1人の場合/平成27年度)。また、遺族基礎年金の支給終了後、中高齢寡婦加算や老齢基礎年金が支給される。

FP相談を終えてE・Sさんの感想

この保険料でOKならすぐに加入します!!

遺族年金がある程度受け取れると知り、安心しました。
日頃、高い厚生年金が給料から天引きされていますが、それも納得です(笑)。
夫の死亡保険ですが、必要な保障を月3000円程度の保険料で得られるとのこと。
家計から無理なく出せる額なのでさっそく加入しようと思います。

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