医療保険、自分に合った保障とは?

医療保険に加入したいが
いろいろ種類があり
何を選んでいいかわかりません

夫の勤務先はもともと忙しい職場なのですが、先月、インフルエンザで、入社して初めて会社を1週間休みました。そのとき思ったのが、病気への備えです。
今回は大きな出費ではありませんでしたが、手術が必要な病気になったり、長期で入院したら… そう思うと、不安になります。
これまで、私も夫も保険そのものに関心も知識もなく、知人に勧められ、子どもが生まれるときに、生命保険だけは入りました。ただ、加入したくても、医療保険はいろいろ種類があり、どれが自分たちに適しているかがわかりません。
私と夫、どんな医療保険がいいのでしょうか。

すべてを医療保険で
カバーしようとしないこと

ご主人の体調はその後、いかがですか?

今はすっかり、よくなりました。ただ、夫には悪いのですが、ああ、誰でも病気で倒れるんだなと。冷静にそんなことを思ってしまいました

ご主人も病気になった甲斐がありましたね(笑)

それと、社宅住まいということもあり、嫌でも職場の人の話が耳に入るんですね。課長の○○さんがポリープの手術をしたとか、部長の○○さんが精密検査でがんが見つかったとか。今までは他人事でしたが、少し怖くなってきました

確かに、誰しも、いつ病気になるかわかりません。その備えのひとつとして医療保険があるわけですが、商品に対する具体的な希望はありますか?

漠然とですが、入院や手術の費用がもらえて、保障は一生涯。さらに保険料が安ければうれしいです

主人はこれまで病気には無縁とのことですが、奥様はいかがですか?

私も夫同様、丈夫なのが取り柄です(笑)

わかりました。医療保険の加入を考える際、理解しておきたいことが2点あります。ひとつは、保険は貯蓄や公的な健康保険で不足する分をカバーするものということ。もうひとつが、その健康保険の内容です。これを踏まえて、医療保険の選び方を考えてみましょう

相談者プロフィール

T・Fさん

福岡県在住 

性別
女性
年齢
26歳
職業
専業主婦

社宅住まい
家族は、夫28歳、長女2歳の3人。
夫は会社員

MONEY DATA

収入

  • 給与・夫(手取り)23万8000円
  • 児童手当1万5000円
  • ボーナス・夫(年間手取り)61万円

月額合計 25万3000円

月間支出

  • 家賃1万9500円
  • 食費4万5000円
  • 水道光熱費1万5000円
  • 車両費(※1)1万4000円
  • 自動車ローン1万9000円
  • 通信費(※2)1万8000円
  • 家族の小遣い4万円
  • 交際費・娯楽費1万円
  • 保険料7500円
  • 雑費2万5000円

合計 21万3000円

  • ※1 駐車場代、ガソリン代、保険料など
  • ※2 携帯・スマホ代、プロバイダー料金、有料テレビ代など

貯蓄/運用

  • 普通預金35万円(毎月1万~2万円預金)
  • 定期預金182万円(ボーナス年間40万円積立)
  • 一般財形貯蓄70万円(毎月2万円積立)

合計 287万円

保険の内訳

  • 夫/定期保険(死亡保障3000万円、保険期間37歳まで)=保険料3220円
  • 妻/終身保険(死亡保障300万円、払込65歳満了)=保険料4355円

健康保険に入っていれば
医療費の支払いは月に約9万円まで

充実した保障の医療保険をご希望のようですが、保障内容を手厚くすればするほど、当然、支払う保険料が高くなります。それが家計を圧迫して、目先の生活に支障が出てしまっては意味がありません。

公的な健康保険に加入していると「高額療養費」制度が利用できます。1ヵ月の医療費の自己負担額が一定額を超えると超過分は健康保険から出るという制度で、自己負担額の上限は9万円弱(※)。100万円医療費がかかっても、窓口で払うのは3割の30万円。さらに、約21万円が高額療養費制度から戻ってきて、自分が払うのは約9万円ということです。加えて、勤務先が加入している健康保険組合によっては、自己負担額をさらに引き下げている場合もあります。

貯蓄が充分であれば医療保険は不要という考え方もあります。ただ、T・Fさんの場合、これからかかる教育費や住宅のことなどを考えると、貯蓄はなるべく取り崩さないほうがいいですね。

では、どの程度の医療保障が適切なのでしょうか。まず、入院給付ですが、先程の自己負担月9万円を30日で割ると1日3000円。その他の経費も考慮して、T・Fさんの場合、ご夫婦とも1日あたり5000円を目安としてはどうでしょう。1万円ならば、より安心かもしれませんが、保険料も倍近くにアップします。教育資金や住宅資金の準備を考慮すれば、少しでも保険料は抑えながら必要な保障を確保するのが賢明でしょう。
入院以外の主な給付金としては、手術給付金と通院給付金があります。入院が年々短期化傾向にあるため、通院保障は必要性が増すでしょうが、ここは保険料との見合いで考えてもいいでしょう。

また、医療保険には、終身タイプと「10年更新、80歳まで」のような定期タイプがあります。終身タイプは一生涯の保障であり、保険料も変わらない安心感がありますが、保険料は高め。定期タイプは当初の保険料は安いものの更新ごとに上がっていくのが一般的。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、選んでください。

(※)所得区分が「一般」の場合。

相談を終えてT・Fさんの感想

家計の負担の少ない商品で
備えたいと思います

給与明細を見て、いつも健康保険料が高いなと思っていたのですが、いざというとき高額療養費制度からそんなにお金が戻るとは知りませんでした。
それと、この相談をして気が付いたのですが、クルマのローンはあるし、娘が幼稚園に通い始めたら、一気に家計が苦しくなってしまいます……。そう考えれば、医療保険は家計の負担にならないものを探してみようと思います。

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