作文コンクール受賞校に聞く
「取り組み方法と教育効果」

当協会では、全国の小学生を対象に「将来の夢」をテーマにした「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」を2007年より毎年実施しています。

ここでは、過去の最優秀学校賞受賞校へのインタビュー等を紹介いたします。本コンクールに対して「どのように取り組んだのか」等を伺いました。

最優秀学校賞:学校での取り組み事例

なお、本コンクールは、将来の夢を実現するための道筋と、そのためにはどのようなお金が必要かを考えた「ライフプランシート」を作るとともに、将来の夢について感じ、考えたり、思い描いたりしたことを「作文」にまとめ、これらをセットで応募するものです。

最優秀学校賞 筑波大学附属小学校(山田誠先生)

山田先生コメント:

子どもたちには、自分の人生に大きな夢を描き、その夢に憧れて生きる生き方をして欲しいと考えています。例えば、6年生に将来の夢を発表させると、「公務員になりたい」という子どもがいます。公務員を目指すことは悪いことでありませんが、自分自身が将来、「何をしたいのか」や「どのように生きたいのか」を自由な発想で考えることが大切だと思います。このコンクールに参加することを通して、子どもたち一人一人が、自分の人生に大きな夢を描き、その夢に憧れて生きて欲しいと願い、このコンクールに毎年参加しています。

山田先生から学校応募を考えている先生へのアドバイス:

私は道徳担当ですので、作文の書き方等の具体的な指導は行っているわけではありませんが、「コンクールだから」と難しく考えずに気楽な気持ちで児童に参加を呼びかけてみるのがいいのではないでしょうか。

筑波大学附属小学校での取り組み方法

01

夏休み前:授業で説明

本校では過去に最優秀受賞者を3名輩出しているので、彼らが残したライフプランシートと作文を教材代わりに使用しています。彼らの作品を印刷して、応募児童全員に配布しています。その際に、どのような生徒であったか等、作文を書いた背景も具体的に説明しています。そうすると、児童も将来の夢についてどのように「ライフプランシート」や「作文」を書けばいいのかイメージをもちやすいようです。

02

夏休み:児童に家で取り組んでもらう

「作文」は児童だけで取り組むこともできますが、「ライフプランシート」は少し難しいところもあります。そのため、保護者がパソコンで一緒に調べる等のご家庭でのフォローも必要になってくると思います。
本校が学校賞をいただいたのも、保護者も熱意をもって本コンクールへの取り組みを後押ししてくれているからだと感じています。

03

夏休み明け:回収

夏休み明けに、児童から回収した作品をまとめて、応募を行いました。

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