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2019年12月25日

国際CFP®組織、FPSBが設立15周年を迎える

FPSB(Financial Planning Standards Board Ltd. 本部:米国コロラド州デンバー)は、CFP®資格を世界の生活者に一層信頼されるグローバル・ライセンスにするために2004年に発足した非営利組織で、米国のCFPボード(Certified Financial Planner Board of Standards, Inc.)、日本FP協会など世界のCFP®認定組織がメンバーとして加盟しています。

そのFPSBが、2019年12月1日に設立から15周年を迎えました。「ファイナンシャル・プランニング(以下、FP)を世界的な専門職として確立し、CFP®マークをFPにおける卓越性のあるグローバルシンボルとして確立する」というビジョンの下、グローバルなFPのコミュニティを率いてきました。
2004年の設立当初、FPSBの加盟組織は17カ国・地域、CFP®認定者数は9万人に満たなかったのが、今日では26カ国・地域(アソシエート・メンバー含む)において18.1万人のCFP®認定者にまで広がりました。

FPSB Ltd.のCEO、ノール・メイ氏は次のように述べています。
「設立以来、FPSBはFPを世界が認める専門職として確立すべきと考える熱心な個人や組織から恩恵を受けてきました。FPSBネットワークの影響力は次第に拡大し、有能で顧客の利益を第一にする倫理観を備えたファイナンシャル・プランナーを支持する実務家、金融機関、規制当局、生活者から、CFP®資格はグローバルに認知されるようになりました。そのような状況下でFPSB設立15周年を祝えることを嬉しく思っています」

FPSB加盟組織は、今年10月にスイスで行われたFPSBカウンシル会議において、以下のとおり、専門職確立に向けた長期戦略を立て、今後数年間に亘って優先すべき事項を決定しました。

・フィンテックが未来にもたらす影響を包含し、将来性あるFPの専門職として、CFP®認定基準を発展させていく。

・FPSB加盟組織内における成功事例と知識の共有を強化し、FPの価値と影響力を高め、CFP®認定者と協力してグローバルな利害関係者に働きかける。

・統合されたグローバルコミュニケーション戦略を策定し、ファイナンシャル・プランニングの価値、ファイナンシャル・プランを保有する価値やCFP®認定者のサービスを利用する価値に対する生活者の意識向上を支援する。

・CFP®認定者が道徳的及び専門家としての義務を果たせるように、特別な支援を必要とする顧客へのアドバイスを行う際の指針を策定・発表する。


メイ氏は次のように続けています。
「FPSB Ltd.は、将来を見据え、国民の利益となるよう、専門職としてのFPの確立を世界中で達成すべく壮大な計画を立てました。金融サービス業界が、歴史上最も革新的な変化に直面している今こそ、生活者へファイナンシャル・プランニングの価値、ファイナンシャル・プランを保有する価値、有能で倫理観を備えたファイナンシャル・プランナーのサービスを利用する価値を伝える時です。 FPSBネットワークとCFP®認定者のグローバルなコミュニティが外部環境の変化に対応し、変化する顧客のニーズに応えることで、より一層大きなことを成し遂げられると確信しています」

FPSB 15年の歩み(英語)
FPSB 15年の歩み(英語)

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