開催報告
パラダイムが大きく変容する転換期の日本において、今FPに必要となるライフプランニングとキャリアデザイン術
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日時2025年05月10日 13:00~16:30
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会場日経ビル 日経ホール
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課目/単位ライフ/3.5
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内容
第一部は、河北博光氏(根津アジアキャピタルリミテッド パートナー)に「インフレ時代の資産運用〜20代から始める資産形成と30代以降の戦略〜」と題し、
第二部は、木村勝氏(リスタートサポート木村勝事務所 代表)に「ミドルシニアのためのライフシフト戦略〜人生100年時代・現役80歳時代を生き抜くための自律的キャリアデザイン術〜」と題し、ご講演いただきました。 -
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第一部 河北博光 氏
(第一部)
日本株ファンドマネージャーとして、海外投資家の運用ニーズにも対応してきた専門家である河北氏に、過去30年間の日本経済が続けてきたデフレ環境が終焉を迎え、緩やかなインフレが常態化する新しい時代に突入した現状を背景に、資産運用の考え方が変わることを解説していただきました。
現預金だけでは資産価値を維持できない時代において、FPとして顧客にどのような資産形成のアドバイスを行うべきか、世界標準の運用手法や他国の事例を交えながら具体的にご教示いただきました。 -
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第二部 木村勝 氏
(第二部)
大手企業に入社し、人事分野で長年のキャリアを積んだ後、独立し、自律的キャリアデザインのサポートを行う事務所を設立された木村氏。
人生100年時代を迎え、「現役80歳時代」とも称される長期化するキャリアに対応するためのキャリア戦略について詳しく解説していただきました。
これまでのように同じ会社で定年まで勤めるというキャリアモデルが過去のものとなり、自らのキャリアと生き方を自律的に設計していくことの重要性が強調されました。FPとして顧客のキャリア戦略をサポートするだけでなく、FP自身も今後のキャリア設計を見直す良い機会となった講演でした。 -
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総評
「パラダイムが大きく変容する転換期の日本において、今FPに必要となるライフプランニングとキャリアデザイン術」をテーマに、講師のお二人から非常にわかりやすい解説をいただきました。
これまでのデフレ時代とは異なり、インフレが常態化する中での資産運用の考え方や、現役80歳時代を見据えた長期的なキャリア設計など、変化の時代に求められるFPの役割について多くのヒントが得られる講演でした。経済環境の変化とそれに伴うリスクを捉え直し、時代に即した新しいライフプランニングの在り方を再認識する機会となりました。
今回の参加者は502名でした。 -
参加者の声(第 ⼀部︓河北博光 ⽒)
・今後の老後資金をどうのように増やしていくのが良いのか参考になりました。
・投資の考え方をインフレ対応型にシフトすべきなど、多くの気づきを得ました。
・分かりやすく、目から鱗の事柄もあり、すぐに出来ることから参考にさせていただきます。
・河北先生の話しは、投資を考える上で再点検出来ました。
・河北先生の低流動性資産の考え方が、とても響きました。
・資産運用や投資の考え方について、大変参考になりました。
・インフレ時代の資産形成のあり方について貴重なお話を頂きました。これからの実務に役立たせることができる内容で、良かったです。
・流石は保険関係出身者だけあり、セミナーの内容のまとまり、進め方、お話の仕方がスムーズで、それも含めて為になりました。
・資産運用については、これまでに長く実践しており、自信のある分野でしたが、今日のセミナーではなるほどと感じることも多く、大変参考になりました。
・今後のFP活動に大変参考になりました。
・テーマが時宜を得ており、内容も興味深く新しい知見を得ることができました。 -
参加者の声(第 ⼆部︓⽊村勝 ⽒)
・セカンドキャリアについても良い知識が得られました。
・50代の自分自身の今後、また将来FPとしてどうしていきたいかの指針を示していただきました。
・定年後、会社からお仕事を業務委託される様な関係構築はヒントになりました。
・人生100年·80歳現役時代の意味するところを再認識することもできました。一人合宿は是非実現したいと思います。
・ミドルシニアのキャリア形成のあり方について、貴重なお話を頂きました。これからの実務に役立たせることができる内容で良かったです。
・木村さんの独立経験談は行き当たりばったりのような所も見られ、とても身近に感じられて「自分も」という気持ちにさせられました。さっそくブレインダンプをやってみたいと思います。
・キャリアの見直しをしているなかで、大変参考になった講義でした。実行に移していきたいと思います。
・テーマが身近でとても参考になりました。
・具体的な内容が多く大変感動致しました。
・木村先生のお話は、自身が人事でキャリアを築いてきたこともあり、自分事としてものすごく刺さる内容でした。