開催報告
超高齢社会におけるFPの役割とは〜老後のお金と幸せについて〜
-
日時2023年05月13日 13:00~16:30
-
会場日経ビル 日経ホール
-
課目/単位ライフ/3.5
-
内容
-
第1部 鈴木 亘氏
-
第2部 野尻 哲史氏
第一部では、鈴木 亘氏(学習院大学 経済学部経済学科教授)に「社会保障の真実 年金・医療・介護のリアルな将来」と題し、第二部では、野尻 哲史氏(合同会社フィンウェル研究所 代表)に「超々高齢社会における資産形成と資産活用」と題し、ご講演いただきました。
(第一部)
鈴木氏には、社会保障学者の立場から、2019年に大きな話題となった金融庁報告書の「老後2000万円問題」をふり返ることからひも解いて、年金、医療および介護のリアルな将来見通しを踏まえた、精緻な再計算によって得られる本当に必要な老後資産について解説いただきました。再計算にあたっては、一般的な報道では語られることのない踏み込んだ見通しについても言及されました。
(第二部)
資産運用の専門家で、退職後の生活に関する提言も行われている野尻氏からは、「貯蓄から資産形成へ」の正しい理解、来年からスタートする新NISAの実力と課題、資産形成に続く資産活用の重要性、高齢者を社会の“負担”ではなく“資産”として捉える視座が求められることなどについて解説いただきました。 -
-
総評
世界に先駆けて超高齢化が進行する我が国において、安心して幸せな老後生活を送るためには、FPとして、たとえ耳の痛い話であったとしても、過度に楽観視したり不安を煽ったりすることなく、社会保障制度を取り巻く厳しい現実に正しく向き合うことの大切さを学びました。また、現役時代の資産形成に加えて、退職後の資産活用ついてFPとして貢献できることが大いにあると、気づくことのできた有意義な講演でした。
今回の参加者は397名でした。
★次回の東京支部主催継続教育研修会(日経ホール)は、9月9日(土)に開催します。