開催報告
2025年に何が起きる? 〜中小企業に迫る事業承継の2025年問題とは〜
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日時2022年09月18日 13:00~16:30
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会場日経ビル 日経ホール
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課目/単位相続/3.5
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内容
第一部では、立石 裕明氏(小規模企業経営支援協会 代表理事)に「事業承継の本質 〜この借金、継ぐ覚悟、継がせる覚悟は出来たのか〜」と題し、第二部では、杉谷 範子氏(司法書士法人ソレイユ 代表司法書士)に「100年企業のための家族信託」と題し、ご講演いただきました。
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(第一部)
事業承継に関する基本的な考え方や経済産業省・中小企業庁政策ブレーンとしてご経験された事業承継に関する跡継ぎ支援、金融支援などの施策立案の背景についてご解説いただきました。また最新の「経営力再構築伴走支援事業」については課題設定や対話と敬聴の重要性ならびに今後の方向性についてご説明いただき、中小企業経営者が直面する事業承継の現実や対処方法について見識を得ることができました。
(第二部)
中小企業経営者の認知症対策を含めた事業承継における家族信託の必要性と活用方法についてご解説いただきました。従来型の相続・事業承継方法では限界がありましたが、家族信託を活用することによって、今まで得ることのできなかったメリットを享受することができ、創業100年を超える長寿企業が毎年多く誕生している日本では大きな選択肢の1つとなっていることがわかりました。 -
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総評
長寿企業の多い日本の中小企業経営者にとって事業承継は、解決しなければならない大きな課題となっています。今回の2名の講師による講演は、中小企業経営者が抱える事業承継に関する課題について、FPとして対応する際に有益な顧客提案を行うための手がかりを得ることができる大変貴重なものでした。
今回の参加者は301名でした。
★次回の東京支部主催継続教育研修会(日経ホール)は、12月10日(土)に開催します。