開催報告
米国の金利引き上げを迎えて〜日本経済の見通し
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日時2015年09月12日 13:00~16:30
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会場日経ビル 日経ホール
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課目/単位金融/3.5
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内容
第一部では「日本経済のゆくえ」と題し、野口悠紀雄氏(早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問/一橋大学名誉教授)に、第二部では「分かり易く読み解く〜日米の市場動向」と題し、竜沢俊彦氏(野村證券・投資情報部長/CFP®認定者)にご講演いただきました。
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野口 悠紀雄 氏
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竜沢 俊彦 氏
(第一部)
前半では、現下の日本経済と世界経済の状況を、日本の実質GDPの推移、アメリカのFFレートや2年国債利回り等のデータも用いて分析し、今後の見通しとして「投機の時代の終焉と捉えるべき。新興国株価、商品価格、先進国株価の順で正常化する」とお話しされました。後半は、アップル、グーグル等の高度なサービス産業の成長によるアメリカ経済の新しい発展に言及しつつ、日本経済の地位の低下を避けるには、規制緩和を進めることが必要だと解説されました。
(第二部)
長年にわたり「会社四季報」を読むことを趣味としているという、ご自身のエピソードなどもまじえて、証券会社ならではの数多くのデータを用いた具体的なお話しが印象的でした。前半の野口悠紀雄氏の内容も踏まえ、例えば中国の今後の成長予測については、実務家の立場からの分析を披露されました。
FP6課目のうちの「金融資産運用設計」がテーマの研修であることを考慮して、わかりやすく解説してくださいました。 -
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総評
研究者と実務家という異なる立場のお二人から、それぞれに説得力のあるお話を聞くことができ、今後の経済動向を考える際のヒントをたくさん、いただきました。今回の参加人数は515名でした。