開催報告
高齢者の生活とお金、心の問題にどう取り組むべきか
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日時2015年05月16日 13:00~16:30
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会場日経ビル 日経ホール
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課目/単位ライフ/3.5
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内容
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和泉 昭子 氏
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大竹 文雄 氏
第一部では「心ゆたかに暮らす〜老後のお金と心の向き合い方」と題し、生活経済ジャーナリスト/CFP®の和泉昭子氏に、第二部では「高齢者を行動経済学から考える」と題し、大阪大学理事・副学長兼社会経済研究所教授、大阪大学特別教授の大竹文雄氏にご講演いただきました。
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(第一部)
前半はマクロ的に社会保障制度についてお話しされ、これからの人口構成を考慮した時、今の社会保障制度を維持するためには社会保障費の抑制は必須と様々な資料を用いて言及されました。
後半は心ゆたかに生きるためにとして、自分の価値観の明確化、ライフ・キャリアレインボーなどを取り上げられました。また「セカンドライフは余生ではない」など、心に残る貴重なお話をいただきました。
(第二部)
高齢者の経済学的特徴として、将来よりも現在、金融知識と自信過剰などを挙げられ、高齢者がリスク資産を保有しないのは認知能力の低下が原因と言及されました。
後半ではサンクコスト、シェパードの錯視、農家のレタス処分方法などを事例に挙げて参加者と双方向の質問形式で進められ、参加者も今までの考え方を新たにした有益なお話がいっぱいでした。 -
総評
5月の研修会は『高齢者の生活とお金、心の問題にどう取り組むべきか』をテーマに取り上げました。今回は、参加人数は約600名となりました。お二人から高齢者のお金と心の問題を実務的な面と行動経済学の両面からご講演いただき、今後のFP活動に大いに役立つ研修会となりました。