開催報告
FPとして倫理を考える〜なぜ不祥事は起きるのか
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日時2015年02月21日 13:00~16:30
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会場日経ビル 日経ホール
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課目/単位倫理/3.5
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内容
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郷原 信郎 氏
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住田 裕子 氏
第一部では「企業はなぜ危機対応に失敗するのか」と題し、弁護士、関西大学客員教授の郷原信郎氏に、第二部では「個人を守る法律〜FPとして知っておきたい法と倫理」と題し、NPO長寿安心会代表、弁護士の住田裕子氏にご講演いただきました。
(第一部)
企業の観点から、まず、近年の組織をめぐる環境の変化とその対応への失敗に始まり、コンプライアンス環境マップ等の図を示しながら危機対応について理路整然と解説され、後半はメーカーや銀行の過去の不祥事の実例を挙げて、どうして誤った対応をしたかを具体的事例から解説されました。
検事と大学教授を経験されている郷原氏ならではの深みのある内容で、理論面と実務面の両方からきわめてわかりやすい講演となりました。
(第二部)
個人の観点から、ご自身の経験を交えて不祥事ごとの責任の種類について、民事責任、刑事責任、行政的責任等について解説され、またトラブルについての防止策や解決方法を挙げられました。最後は認知症等の高齢者問題といったFPにとって身近な話題で閉めくくられ、わかりやすくかつ先生の人柄がにじみ出る温かい印象を与える講演となりました。 -
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総評
2月の研修会は「FPとして倫理を考える〜なぜ不祥事は起きるのか」をテーマに取り上げました。
今回は参加人数は588名となりました。お2人から不祥事について実務面と理論面の両方から考察していただき、FPにとって危機対応を学ぶ上で大いに役に立つ講演でした。
次回研修会は 5月16日(土)を予定しております。