開催報告
相続人不存在の場合の法務と税務の留意点
-
日時2025年01月19日 13:00~14:30
-
会場豊橋市民センター(カリオンビル)多目的ホール
-
課目/単位相続/1.5
-
相続人不存在の場合の法務と税務の留意点
西尾市西幡豆町において、1994年の開業以来、地域に根ざした実務を積み重ねてこられた深谷裕寿先生にご登壇いただきました。西尾市民は生前消費が少ない傾向にあるため、預貯金や株式など多額の遺産が相続されるケースが多いという地域性からお話を始められました。一見難解に思えるテーマの講義ですが、先生のご解説により、参加者が徐々に内容を理解していくことが感じられました。
自己中心的な権利主張が増加傾向にある昨今、法定相続分に基づく分割が最も円満な解決策になりつつあるとの見解を示されました。実務を通し、遺産額が少額であるほど相続に関する紛争が生じやすいという経験も共有してくださいました。「包括遺贈」「特別縁故者」等の専門用語や、家庭裁判所の「相当と認めるとき」という曖昧な表現についても、事例を交えて分かりやすく解説していただきました。理論のみでなく、長年の実務経験に基づいたエピソードも交え、リアルな相続の現実を伝えてくださいました。先生の豊富な知識と経験に基づいたお話は、参加者にとって大変有益なものとなりました。 -