開催報告
2024年末に向けての、世界経済・市場動向
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日時2024年05月18日 10:00~12:00
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会場名古屋国際センター 別棟ホール
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課目/単位金融/2.0
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2024年末に向けての、世界経済・市場動向
日興証券に長く在籍され、現在はブーケ・ド・フルーレット代表である馬渕治好先生にご講義いただきました。現在の日本の株価は、外国投資家の日本買いによる株高ではあるが、鉱工業生産指数は急速に悪化しており、中国経済への依存度が高い日本経済を踏まえると、現在の状況は疑問という見解を述べられました。株高の要因は、オイルマネーや中国人の逃避買いによるもので実態が伴っていないという指摘をされていました。
米国株は、金余りを背景に上昇してきたが、通貨供給量は減少しており、金余りが収束していることを考慮すると、現在の株価は割高であるとの分析をされていました。また、大統領選挙の結果によっては、安全保障政策、環境政策の変化により世界経済に与える影響は、少なくないとの指摘がありました。
データの裏付けのある説明であり、今後の世界情勢の分析の一助となる貴重な講義でした。講座の終わりには質疑応答もあり、市場動向に関する受講者の関心の高まりを感じました。 -