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SGネクスト

活動報告
  • テーマ

    おかねの雑学とキャッシュレス経済の軌跡

  • 日程

    2023年11月11日(土)

  • 時間

    15時30分~17時30分
    (所要時間:2時間00分)

  • 活動場所

    四谷地域センター 11F 集会室2

  • 講師

    高橋 智之(たかはしともゆき)氏 /CFP
     SGネクストメンバー
     日系最大手の証券系運用会社に入社し、20年以上に渡り日本株のファンド・
     マネージャを経験。
     その後、株式運用部長、株式担当CIO(チーフ・インベストメント・オフィサー)
     を経て、現在は投資信託の評価・助言会社のエグゼクティブ・マネージャー。

  • 課目

    ・金融資産運用設計

  • 単位数

    2単位

  • 参加人数

    合計15名

  • コメント

    (リアル会場開催を実施)
     お金に関する歴史等の雑学の紹介とキャッシュレス経済の軌跡について解説。
     世界で最初の貨幣は紀元前のメソポタミア時代で、世界で最初の紙幣は中国北宋時代に使われた。最も高額表示のお札は10の21乗で、日本式の表示で10垓。銀行/BANKはイタリアのBANCO(長机)に由来、その和訳はお金の銀+中国で店を表す行から。日本円(圓)は明治時代に発行され、方形→円形が名称の由来と考えられている。世界のお札に肖像画が多く使われているのは、偽造防止と親近感を持ってもらうためで、日本初の肖像画は神功皇后。日本では第二次大戦中に陶器の硬貨が製造されたが、発行されずに終戦後破棄。また、実際の1万円札を見ながら、透かし・超微細画像・凸凹版印刷・ホログラム・マイクロ文字などのお札に含まれる偽造防止技術を確認した。
     お金には、支払い・交換仲介・価値尺度・価値保持の4つの機能がある。その素材を確認することで、生い立ちと変遷がわかる。
    物品(実質)貨幣/commodity maney【おかね1.0】
    貝や石などの自然貨幣、穀物・塩・家畜などの商品貨幣。
    金属貨幣
    保存性・等質性・分割性・運搬性に適した金貨、銀貨、銅貨、鉄貨。
    紙幣/fiat maney【おかね2.0】
    運搬、原料コスト面で有利な信用貨幣、発行が容易で乱発によるインフレが懸念。
    電子マネー【おかね3.0】
    90年代から電子決済による運用開始、ICカード・携帯電話決済が普及。
    暗号/仮想通貨や中央政府のデジタル通貨もあり、キャッシュレス経済進展。
     キャッシュレス経済への移行に関しては、金融機関の貨幣に関わる費用の問題も大きい。現在日本では現金取り扱いのシステム維持管理コストが莫大で、ATMで年間2兆円。その他両替・送金手数料もあり、超低金利・競争激化で無料サービスの維持が重荷の状態。キャッシュレス化の利用者側メリットは、運搬性・ポイント還元の恩恵・支払履歴の把握・電子決済などがあるが、暗号通貨のビットコイン等では価格変動やハッキング等のリスクもある。各国の中央銀行では信頼性・安全性を前提にデジタル通貨の研究開発を進めている。