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活動報告
  • テーマ

    今ならつくれる明日の安心~投資シミュレーションでわかる世代別新NISA・iDeCo徹底活用法~

  • 日程

    2023年10月14日(土)

  • 時間

    15時30分~17時45分
    (所要時間:2時間15分)

  • 活動場所

    Webセミナー(Zoom)

  • 講師

    岩城 みずほ(いわきみずほ)氏 /CFP
     SGネクストメンバー
     社会保険労務士、FIWA(NPO)

  • 課目

    ・金融資産運用設計

  • 単位数

    2単位

  • 参加人数

    合計16名

  • コメント

    (今回は、講師の都合によりZoomにてWebセミナーを実施)
     シュミュレーションソフトを活用した年金及び新NISA/iDeCo/DC等の資産運用による老後のリタイアメントプランの作成について事例を用いて解説。
     ライフプランの基礎となる公的年金の見込み受給額を踏まえ、NISAや確定拠出年金/DCで合理的にリスクを取った運用で、引退後の安心できる資産形成は可能。資産形成のための3つの制度は、①公的年金(老齢年金)②企業年金(確定給付年金/DB、DC)③自助努力(預貯金、個人型確定拠出年金/iDeCo、NISA)。これらに対し、厚労省「公的年金シミュレーター」とFIWA「投資シュミュレーションソフト」を使ってリタイアメントプランを作成する。NISAについては、2024年から新制度に変わる。非課税保有期間の無期限化、口座開設期間の恒久化、つみたて投資枠・成長投資枠の併用可、投資枠の拡大(最大年間360万円、非課税保有限度額1,800万円)。
     FIWAソフトを用いたインデックス投資で積立投資のシミュレーションをしてみると、
    ・全世界株式(日本含む):25年間で約4.1倍
    ・米国/S&P500と日本/日経225:32年間で約4.9倍
    ・日本/日経225のみ:34年間で約2.6倍
    期間中にリーマンショックやコロナ禍の影響があったが、長期積立投資により高いリターンが得られたことがわかる。
     リタイアメントプランを作成するにあたって、退職前5~10年は重要な時期となる。引退時の金融資産総額と生活費(支出可能年額)を基に、資産運用しながら取り崩すというプラン作成を行うため。
    事例1:貯蓄があまりできなかった夫婦の場合
    ゆとりのある生活を送るためには、貯蓄の取り崩しだけでは不十分。まずは、手取り年金受給額を増やすため、長く働く、繰り下げ受給することを公的年金シミュレーターで試算。結局、不足分の生活費を補うため、妻は厚生年金に加入して働く、夫も65歳以降もさらに働く、年金を繰り下げる、NISAとiDeCoを始めてみるなどの対策が必要となる。
    事例2:貯蓄に取り組んでいる会社員の場合
    65歳(定年+再雇用)までの資産運用について、不確実性を加味したモンテカルロシミュレーションで試算。その後100歳までの生活水準を前提に、65/70歳までの就労と65/70/75歳からの年金受給を組み合わせた取り崩し額をシミュレーションで検討。今回の試算では、長生きリスクに備える上で、70歳までの継続就労・70歳からの公的年金繰り下げ受給にすることが最も効果的だった。
     まとめとして、ライフプラン×キャリアプランに沿ったマネープランを考える、資産形成は計画的・効率的に行い時間を利用、長く働き年金受給時期を遅らせて受給額を増やす、リタイアメントプランは老後のニーズ・就労スタイル・引退時期・公的年金受給時期・私的年金等の取り崩し時期を検討する。