SGネクスト
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テーマ
古家再生投資の成功法則とは ~投資と社会貢献の両立~
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日程
2023年5月13日(土)
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時間
15時30分~17時30分
(所要時間:2時間00分) -
活動場所
四谷地域センター 11F 集会室4
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講師
水野和夫(みずのかずお)氏 /CFP
SGネクストメンバー -
課目
・不動産運用設計
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単位数
2単位
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参加人数
合計15名
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コメント
(先月に引き続き、リアル会場開催を実施)
実際に空き家物件を購入し古家再生投資を行った体験を基に空き家の現状と対策、古家再生投資の成功法則について解説。
全人口・世帯数は減る一方で高齢者割合は増加傾向にある。高齢化の進展と共に我が国の空き家の総数はこの20年間で1.5倍(うち賃貸用や売却用を除いた空き家は1.9倍)に増加し、その多くが木造戸建てである。放置空き家は保安・衛生上地域に不安を与えるなど社会問題化してきており、地方自治体はじめ国土交通省も空き家対策を推進している。新たな住生活基本計画では、適切な管理と除却・利活用の推進を目標としている。また、空き家予防のための法制として、相続登記の申請義務化・相続土地国庫帰属法が施行され、特定空き家除却推進のための法や税制もある。空き家の活用法としては、現況のまま売却、更地にして売却・駐車場、自治体の買い取り・寄贈、国庫に譲渡、古家再生がある。FPが相談を受けた場合は、まず共同名義は早く解消し、活用法での処分を勧める。
古民家再生投資は、空き家対策の1つで、空き家物件(古家付き土地)を買い上げてリフォーム工事を行い賃貸して収入を得るスキーム。古家再生投資による賃貸住宅化は、住宅購入資金力はないけれど戸建てに住みたいと思っているファミリーなどへの需要が見込め、地域にとっても放置空き家不安をなくす社会貢献的側面も持ち合わせる。
古家再生投資の成功法則は、
①賃貸需要のあるエリア
②最寄り駅から徒歩15分圏内
③エリア相場賃料の100倍以内が投資総額
④(投資総額-リフォーム工事見積額)が買値指値
⑤建物の構造耐力上主要な部分の損傷や給排水管などのインフラ損傷がない古家
⑥社会貢献と投資リターンのバランスを取り
⑦古家再生工事に長けた業者と組むこと
実際に手掛けた古家再生投資物件のビフォア・アフターを紹介。想定利回り10%の成功物件だった。