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SGネクスト

活動報告
  • テーマ

    FPのための家計見直し最新手法

  • 日程

    2021年12月11日(土)

  • 時間

    15時30分~17時45分
    (所要時間:2時間15分)

  • 活動場所

    Webセミナー(Zoom)

  • 講師

    第一部講師:
    平野 雅章(ひらのまさあき)氏 /CFP
     SGネクストメンバー
     横浜FP事務所 代表
     一般社団法人全国ファイナンシャルプランナー相談協会 代表理事
     神奈川県立産業技術短期大学校 非常勤講師
     外資系メーカーや大手保険ショップ運営会社等でマーケティングマネージャ
     などを務めた後、2007年に横浜FP事務所を開業。
     サラリーマン家庭の経済的な不安解消を使命とし、個人相談に特化したFPとして
     住宅ローン、生命・火災保険、教育・老後資金を中心に累計3,500件超の個人
     相談を実施、テレビ、雑誌、新聞などのべ200媒体以上に出演、掲載されている。
     豊富な相談経験とマーケティングへの知見から、新しい家計分析の手法
     「家計ポートフォリオ分析」を考案。
    第二部講師:
    鮎原 透仁(あゆはらゆきひと)氏、外部講師
     株式会社携帯見直し本舗 代表取締役
     一般社団法人携帯電話料金適正化協会 代表理事
     FP向け携帯料金診断システム“モバプラPro”開発者
     携帯ショップでの勤務経験はなく、節約のために携帯料金プランの見直しを
     自ら徹底的に調べ上げて実践。
     生命保険会社での営業職時代に携帯料金見直しアドバイスを顧客に行ったところ
     反響を呼び、2017年に携帯料金見直しFPとして独立。
     独立後、口コミと紹介のみで延べ2,000人以上の携帯料金削減を実現する。
     フジテレビ・TBS・日本経済新聞・フレジテントなと多数のメディアでの解説や
     携帯料金に関するセミナー・FP向けの研修も行う。

  • 課目

    ・ライフ・リタイアメントプランニング

  • 単位数

    2単位

  • 参加人数

    合計16名

  • コメント

    (新型コロナウイルス対策のため、ZoomにてWebセミナーを実施)
    生活費の管理に関して、講師2名の2部構成による家計見直しセミナー。

    第一部:フレームワークで支出を分析し最適化する
     ライフプランとは、将来を予測して、いつどんなライフイベントを迎えるかを考え、人生の計画を立てること。それにより、日常の行動・意識を変え、日常生活の充実を目指す。一般にキャッシュフロー表等を利用して家計の環境分析を行い、その対策として短絡的に節約を図る方法が見られる。しかし、家計見直しには戦略が必要で、節約の前に支出配分の最適化が重要。
     統計局が家計調査データを公表しているが、費目分類方法にわかりづらい点が多く、例えば保険料の場合、掛け捨て型・貯蓄型・損保で適用項目が異なっている。また、単純平均値であるため、収入階級別・地域別での検討ができず、個別相談に利用しづらい情報となっているので注意が必要。
     今回、生活費をロジカルに分析し最適化するための新しい手法として「家計ポートフォリオ分析」を紹介。これは、支出配分を最適化して満足度を高めるツールで、一般的な理想値は用いず、個別に生活全体の満足度に影響を与える項目を調査する。項目毎に対平均値と満足度の2軸で評価し、4分類で対策の検討を行う。
    ①問題(支出大、満足度低):最優先改善項目
    ②機会(支出大、満足度高):金額減の余地あり
    ③検討(支出小、満足度低):支出増の検討
    ④優良(支出小、満足度高):貯蓄貢献大、ノウハウの収入源化の可能性
     キャッシュフロー表・収支表により長期視点で生活費を調査し、ポートフォリオ分析により改善項目を見つけ出して方向性を検討し、各項目毎の提案による具体的アドバイス・実行支援を行うことで、FPとして各々の経験・知識に加え一歩進んだ個別相談が可能となる。

    第二部:携帯料金見直しの最も重要なポイント“キャリアのジャンル分け”
     生活費の中で近年比重が高まっている通信費に焦点を当てて解説。
     2019年以降の法改正のルール変更により、携帯電話市場は激動の時代に突入した。大手キャリアによるユーザー囲い込み禁止対策(乗換制約緩和)によって新しくサブブランドが誕生した。積極的に乗換移行しないと、実質上料金的に損する状況になっている。
     現在、日本の携帯電話市場のシェアは8割が大手キャリアで占められてる。大手の場合、必然的に高額な大容量プランでの契約になる。元々高いプランで勧誘させる販売ノルマがあった影響が大きい。政府も中立公正なアドバイスを行うスマホ乗換相談所の実証実験を進めており、将来的にFPも業務の一環として乗換相談を受ける立場になれるのでは?
     まずは、携帯電話会社のジャンル分けを理解する必要がある。
    ①大手キャリア:超大容量ユーザー向け
    ②サブブランド:小~中容量ユーザー向け、日本人の9割がここに当てはまる
    ③Webブランド:中容量で上級者ユーザー向け
    ④格安SIM:超小容量ユーザー向け、通話機能無し
     上記を参考に携帯電話料金の見直しを行うことで、家計の改善が可能。