SG遺言・相続・成年後見研究会
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テーマ
Q1 今、なぜ遺言が増えているのか その他
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日程
2008年5月21日(水)
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時間
18時30分~20時30分
(所要時間:2時間00分) -
活動場所
渋谷区立勤労福祉会館
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講師
森山哲也(SGメンバー)
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課目
・相続・事業承継設計
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単位数
2単位
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参加人数
合計21名
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コメント
Q1 最近、遺言書を強く意識する人が増えているのは、何 故か
遺言によって、自分の財産を死後どのように配分し たいかについて意思表示することは、相続人同士がそ の配分をめぐって、争う事が無い様にとの思いやりで ある。
一方、かつての家族制度が崩壊し、法定相続人として の権利を、積極的に主張する傾向が強まってきている
点や、税制面でも相続時精算課税制度の創設により、 生前贈与の非課税枠が定められた事などもその一因に 挙げられる点など、様々な観点からの意見交換がなさ れた。
Q2 遺言が特に必要なケースについて
遺産分けに当って、揉め事が起きそうな場合、それ を未然に防ぎ、自分の意思を実現させるためには、遺 言書が有効な手段となる。
子供のいない夫婦の場合など、遺言による指定が、法 定相続に優先される事により、その恩恵を受けるであ ろう具体的なケースの想定を始め、遺言できる事項に ついてや、相続人以外に財産を与えたい場合など、具 体的事案を出し合って、研究を深めた。
Q3 遺言の利点について
遺言が存在しなかった場合の遺産配分に関して、民法 は、法定相続人と法定相続分を定めているが、その具 体的な配分についての規定は無い。
そのため紛争が発生しやすいのであるが、遺言は法定 相続に優先するという、最大の利点を活かしてきめ細 かく、思いやりのある遺言書の作成が望まれる。
法定相続と異なる配分が可能な事、法定相続人以外の
人にも「遺贈」が出来ることや、その取り消し、書き直 しについても、研究分野を広げて研究した。
Q4 遺言が無い場合の相続について
遺言は法定相続に優先するが、それが無い場合は、
当然、民法の規定どおりの法定相続分により、配分さ れる。
法定相続分を一覧にして、その各場合の配分を詳しく
確認した。