テーマ

最新金融検査事情

日程

2016年11月16日(水)

時間

19時00分～20時00分
(所要時間：1時間00分)

活動場所

小石川運動場会議室

講師

村上　敦（SGメンバー／CFP）

課目

・金融資産運用設計

単位数

1単位

参加人数

合計9名

コメント

【最新金融検査事情】
～平成28事務年度　金融行政方針　主なポイント～
１．金融行政運営の基本方針
　　（１）金融システムの安定、金融仲介機能の発揮
　　（２）利用者保護、利用者利便
　　（３）市場の公正性・透明性、国民の厚生の増大
　　　　必要な変革
　　　　　①金融当局の変革
　　　　　②国民の資産形成のための資金の流れへの転換
　　　　　③金融機関のビジネスモデルの転換

２．金融当局・金融行政の変革
　　（１）問題意識
　　　　　①厳格な個別資産査定、法令遵守確認の副作用
　　　　　②環境変化による金融ビジネスモデルの限界
　　（２）基本スタンス
　　　　　①形式的な遵守より実質的なサービス提供状況
　　　　　②一時点の健全性より将来への持続可能性を重視
　　　　　③特定個別問題より真に重要な問題の対応状況

３．国民の安定的資産形成のための資金の流れへの転換
　　（１）家計における長期・積立・分散投資の促進
　　　　　①NISAの改善・普及
　　　　　②投資教育
　　　　　③商品情報の開示と判りやすい提供方法
　　（２）金融機関の顧客本位の業務運営
　　　　　①フィデューシャリ―・デューティーの確立・定着
　　　　　②手数料の開示、商品リスク説明
　　　　　③顧客本位の取組の自主的開示
　　（３）機関投資家による投資先企業との対話と企業価値向上
　　　　　①スチュワードシップ・コードの改訂
　　　　　②運用機関の系列親会社との利益相反管理・ガバナンス強化
　　　　　③資産保有者（年金基金等）による運用機関へのチェック強化
　　（４）金融取引のグローバル化、複雑化、高度化に対応した市場監視機能強化
　　　　　①能動テクな市場監視
　　（５）会計監査、開示及び会計基準の質の向上
　　　　　①監査法人のガバナンス・コードの策定
　　　　　②フェア・ディスクロジャー・ルールの導入

４．金融機関のビジネスモデルの転換
　　（１）金融仲介機能発揮のため、現状の実態把握（融資の認識ギャップ）
　　　　　　　「日本型金融排除」
　　（２）金融機関との対話
　　　　　　　「金融仲介機能のベンチマーク」（55項目）
　　　　　　　　　・経営改善が見られた取引先数
　　　　　　　　　・金融機関が関与した創業件数
　　　　　　　　　・事業評価に基づく融資先数等
　　（３）良質な金融サービスの競争の実現
　　　　　　　優秀金融機関の公表・表彰
　　（４）金融システムの健全性維持

５．IT技術の進展による戦略的な対応
　　（１）FinTech
　　（２）サイバーセキュリティ
　　（３）アルゴリズム取引
　　（４）国際的金融規制
　　（５）IFIARへの積極的関与
　　（６）GLOPAC