SG県西ふじみ野
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テーマ
第一部:「ラストプランニングの考え方~葬式・お墓の不安を取り除く」
第二部「介護するとき されるとき~その時、あなたは~」
第三部「増税で私たちのくらしはどう変わる?」 -
日程
2012年9月2日(日)
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時間
13時00分~17時00分
(所要時間:4時間00分) -
活動場所
ふじみ野市立産業文化センター
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講師
第一部:河原正子氏
第二部:新井千津子氏
第三部:中田実千代氏 -
課目
・ライフ・リタイアメントプランニング
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単位数
3.5単位
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参加人数
合計36名
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コメント
9月2日の感想
[講師感想]
■「ラストプランニングは高齢者向け」と思いがちですが、若くてもしっかりと向き合うことの大切さを皆さん感じておられるのが良くわかりました。
今はお墓だけでなくいろいろな納骨の選択肢があることを伝えられてよかったです。
フォーラムに向けてのアドバイスもいただき、うれしく思いました。
■皆様から、いただいた感想を拝見すると、世の中では、「介護」の問題が大きな問題になっているのだと、気づかされました。次回は、しっかり準備をしてセミナーにのぞみたいと思います。みなさま、どうも、ありがとうございました。
■9月2日の勉強会は11月に開催されるFPフォーラムのプレセミナーでした。
フォーラムまで時間があるとのんびり構えていました。SGで話をするとわかってからの時間があまりなく焦りましたが、何とかセミナーをすることができました。
やらなければと思うと、できることを実感しました。
テーマは「増税で私たちのくらしはどう変わる?」です。14年4月からの消費税の税率アップに備えてどうしたらよいかとの内容です。今回はこの機会に会員に消費税について知ってほしくて、多くの時間を消費税関連に割きました。
消費税のかかるもの、かからないものをクイズ形式でしました。友情メモに何に消費税がかかっているかわからなかったので、参考になったとのコメントを多くの方から頂きました。この友情メモは講師をする上で自分に気づかないことを指摘してくれますので、大変参考になります。ありがとうございました。
FPフォーラムでは若干内容を変えますが、皆様から頂いたコメントを生かして頑張りたいと思います。
[受講者感想]
■1.ラストプランニングの考え方
葬式・お墓については漠然とした不安がありましたが、本日のセミナーではしっかりした情報のもとで不安を解消できる効果がありました。自分自身の棚卸を行い、自分史を作ることから今後何をすべきか、より明確になることも理解できました。
楽しい老後を自分で築いていくために、不安を取り除く一つのツールとしてラスト・プランニングは有効であることが理解でたいへん有意義なセミナーでした。
2.介護するとき・されるとき
介護の現場で発生する諸々の出来事と対処方法について現実的な対応を実体験の下でたいへん参考となりました。
介護と仕事の両立という大きな課題を自分なりのしっかりとした信念に基づく対応は介護する人たちに大きな応援になると思います。介護状態になった場合の基本として、現状の公的制度をきちんと理解、有効活用することが大切であることも理解しました。介護に要する大まかな費用も理解でき、漠然とした不安も解消できました。本日の講義で介護の正確な理解に一歩近づけました。ありがとうございます。
3.増税で私たちのくらしはどう変わる?
社会保障と税の一体改革の下で、暮らしの中でコストアップとなる要因は目白押しです。これらを網羅的にまた要領よく説明いただき整理できました。これらが家計支出にどの程度跳ね返ってくるのか、また基本的な対処方法についてFPとしては顧客との折衝においては必須の情報であると感じました。
日頃のアンテナ高くし、私たちの生活に影響及ぼす事象については常日頃から情報に敏感でありたいと思います。
■ 「ラスト・プラニング」 死後に必要な手続きやお墓の種類といったものが一覧でわかりやすく説明されていて大変参考になりました。
わかっているようなつもりでもわかっていないことが多いということを実感しました。
「介護するときされるとき」 実際の体験を基に講演されていて内容は非常に説得力がありました。また経験者ならではの具体的なアドバイスがあり今後に役に立ちます。
「増税で私たちのくらしはどう変わる?」 今更ながら増税が私たち庶民に重くのしかかると実感させられる内容でした。消費税がかかる、かからない問題はあらためて現実の税負担を見るのに参考になり良かった。
■①河原正子さん 暗くなりがちな重いテーマですが、河原さんの明るい性格が醸し出す、ユーモアたっぷりの話し方で盛りだくさんのレジュメが進行していきました。河原さんの実地調査による確かな裏付けで、楽しく学ぶことができました。ありがとうございました。 ②新井千津子さん お仕事をしながら、在宅でお母様の介護をなさっていらっしゃるご苦労はいかばかりかとお察し致しました。日々が事件の連続だと思います。私も特養入所中の母がおります。母に何かあると、呼出されることはしょっちゅうなので、それなりの苦労はございます。自分の時間をしっかりと持ちながら、前向きに明るく介護に取り組んでいらっしゃる新井さんの姿勢にほんとうに頭が下がりました。またお話しを伺いたいです。ありがとうございました。
③中田実千代さん 消費税増税後に我々の生活がどうなるか、切実で身近なテーマを分かりやすくお話しくださるのが、中田さんのすごいところです。全く気負いのない、中田さんの自然体の話し方、間の取り方は私など、とても真似のできないことで、大変勉強になりました。ありがとうございました。
■第一部 実生活で、あまり考えない(考えたくない)問題ですが、本当は重要な「しておくべきこと」です。ともすれば、重くなるテーマを河原さんが明るい表情でお話されていたのは、とても好感が持て、理解できました。
第二部 私自身の家庭が、まさに介護老人を抱えての日々ですので、実感があり、新井さんのご苦労も察せられました。
第三部 前日、NPOで他のテーマで講師を務め、連日の講師の中田さんお疲れ様でした。現状の政治状況では流動的な部分もある税制をテーマに、生活に密着した切り口で判り易かったです。今後の税制の動向には注目してゆきます。
■第1部 河原正子氏 「ラストプランニングの考え方~葬式・お墓の不安を取り除く」
いざという時のことについて整理して話していただき、大変参考になりました。葬式等のことは親とは話にくいものですが、以前、親と話した時に、友人関係などを知っているようで知らず、あらかじめ聞いておく必要があると思いました。
今回、話を聞いているときは、自分のこととして聞いていて、自分の死後の整理の手間を考えて、そろそろ身の回りの物を減らしておいたほうがいいのかな、とか思いました。
最後のほうで、いろいろなお墓についての話がありましたが、詳細や相場について、聞く機会があれば嬉しいです。
第2部 新井千津子氏 「介護するとき、されるとき」
その時がきて、最初に入院したところに長くいることができないため、最初の場所を退院するまでに、介護認定申請をし、ケアプランを作り、自宅のリフォームをし、介護に必要なものをそろえと、介護をしながら行うことを考えると、果たして自分にできるのだろうか、と不安になりました。
介護は、いつ始まるか分からないので、ある程度のことを今から知っておく必要があるということなのでしょう。「歩行器で動けると何でもできると思い込み、倒れて頭を打つ」など、実体験に基づく話も、大変参考になりました。
■(第一部)お墓にはこんなに多くの種類があることを知りませんでしたので、大変勉強になりました。写真を交えての説明であったため、イメージがわいてわかりやすく、良かったと思います。葬儀やお墓というテーマでありながら、湿っぽくならず興味をもって話を聞くことができましたのは、講師のお人柄によるものと思っております。ありがとうございました。
(第二部)お母様の介護という実体験に基づくお話しだけに、説得力がありました。家族が急に介護状態になると、介護をする側も混乱しがちですが、そんな時に必要な手続きや知識を今回の講演で教えて頂き、とても役に立ちました。
今回は公的介護保険の話でしたが、民間の介護保険の活用についてもうかがう機会があればとおもいます。
(第三部)いつもながら中田さんのお話はわかりやすく、感心させられます。時間配分もぴったりです。消費税がかかるもの、かからないものについて質問形式があったことも、知識の確認に役に立ちました。個々の家庭の増税による負担増をまず把握することが大切であることを痛感させられました。
■第1部 葬儀予算の内訳や最近のお墓の傾向など、非常に興味深く伺いました。葬儀費用については以前から興味があり、特集本なども読んだ事がありましたが、実際に講義でお聞きする方が数倍面白く、勉強になりました。
お話も上手で、もう少し講義時間がほしいと感じる程でした。どうもありがとうございました。
第2部 実体験に基づいたお話でしたので、とても参考になりました。精神的にも体力的にも大変な中、多くの事を待ったなしでこなさねばならない現実が良く分かりました。
制度的な内容も、知識のない私には非常に勉強になるのですが、介護する側の方の実際を伺えたのは貴重だと思います。ありがとうございました。
第3部
税制改革に関してはメディアを通し頻繁に見聞きしますが、今回の講義をお聞きして“今後の生活は大変であるな・・・”と改めて感じました。
また、消費税の課税非課税のお話は、意外な点などもあり興味深く伺いました。ありがとうございました。
■発表が3人とも女性ということで、女性パワーに圧倒されるとともに男性陣はこれでいいのかと、やばい気持ちになりました。
介護、葬祭、増税それぞれ関心の高い事項をテーマでよかったと思います。ニーズが高まってきている割に、民間の介護保険に加入するひとはあまりいなくて、特に若い人には切実感が足りないか優先順位がまだ低いのかなと感じています。
介護の実態は、十人十色で個別に全部違うと思うので、具体例を聞くことは大変ためになり、我が家ではどういうことになるのかと思いをはせます。
葬祭は、最近の傾向・流れについてのお話で、随分納得がいきました。少子化を主因に、墓を守り続けるということはかなり難しくなってきているので、供養の形も必然的に変わらざるを得なくなっているということだと思います。ただ、お骨の集合には少し違和感がありました。まだ、散骨してほしい感じです。
税改正は、毎年のことではありますが、消費税の引上げに伴う生活設計のあり方についての問題提起ということで、やはり考えさせられるテーマだったと思います。項目の羅列や一般的な変化とともに、参考事例で、改善の仕方を提示するともっと良かったと思います。
■第一部:世間では、「終活」が取りざたされるようになりました。とても、タイムリーな内容だったと思います。自分も早めに、ライフプランをたてていきたいと思います。ありがとうございました。
第三部:増税になるなら、増税されるものを購入する際に注意して生活していくことが大切だと気づきました。ありがとうございました。
■今回のSGは、11月のFPフォーラムのプレセミナーということで、3部構成で実施されましたが、FP向けに内容がアレンジされていたこともあって各部とも内容が濃く、時間が経つのが短かったなと感じました。
第1部は、「ラストプランニングの考え方~葬式・お墓の不安を取り除く」というテーマでした。私の場合、父母がともに地方出身者なので、家ではお葬式を出したことはなく、子供のころからいわゆるニュータウン住まいなので、近所のお手伝いという経験もなく、祖母などの葬式でもこちらから父母の実家に向かうと、すでに手配が済んでいるという感じで、いざお葬式を出さなければならなくなった時に、大丈夫かなと不安に感じております。宗派の確認や、父母の実家の檀家関係はどうなるのかなど、折をみて確認をする必要があるなと感じました。私の様な世代の人間だと、この様な不安を抱えている人も少なくないと思いますので、そのお悩み解決の一助になっていくような内容だと思いました。
第2部は、「介護するとき、されるとき」というテーマでした。実体験を基に、介護認定などどのように手続きが進むのかや、どのような介護器具やサービスを利用したら良いのかなど、具体的な説明が非常によかったです。私の場合、前述の通りなのでやはり介護の経験はなく、自分の親を介護しなければならなくなった時にうまくいくのかどうか、やはり不安に思っています。いざ介護が始まった時、介護保険制度をどのように使うのか、費用はどのくらいかかるのか、うまくサービスを利用することはできるのかなど、考えておかなければならないことは山積みであり、介護を必要とする方は今後ますます増えていくだろうと予想されていくなかで、いかに自分の生活や仕事などと折り合いをつければよいかなど、いろいろと考えさせられる時間でした。
第3部は、「増税で私たちのくらしはどう変わる?」というテーマでした。今後の社会保障費などを考えると増税はやむを得なしとは感じますが、果たして安心して生活できるような環境になるのかどうか悩ましいところだと思います。このような中、このセミナーでは家計簿等からその家庭、家庭の現状から何がどれだけ増えるのかということを把握し、その対策をどう立てていくのかという点を中心としていました。今回は聞き手がFPということもあり、主に消費税負担がどのくらい増えるのかを計算するため、家計における支出で、どのような支出だと消費税がかかるのかということを整理されていました。報道などでは、「平均的な家庭でいくらいくら増す」的なものをよく見かけますが、これはあくまでも平均値ですので、自分の家庭でどのくらい増えるのかを具体的に考え、実際に計算することは意義のあることだと思いました。
今回の研修会は、実務にどう生かすかというよりは、どちらかと言えば自分の生活においてどうかといった視点で聞いていた所が多かったと思います。FPフォーラムにおいても、この様な悩みを抱えて聞きに来られる方が多いと思います。その様な方々も、聞きに来てよかったと思って帰れるそんなセミナーになると思います。講師の皆様、本番でも頑張って下さい。