SG県西ふじみ野
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テーマ
相続トラブルの事例とFPの役割
~不動産相続のポイント -
日程
2014年12月21日(日)
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時間
13時00分~17時00分
(所要時間:4時間00分) -
活動場所
ふじみ野市立産業文化センター 第3会議室
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講師
橋本 秋人氏(会員)
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課目
・相続・事業承継設計
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単位数
1.5単位
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参加人数
合計43名
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コメント
埼玉SG県西 勉強会感想文(20141221)
【会員感想】
・いつも興味深く安心して聞けます。
自信と余裕があるんだと思います。話しの筋立て、具体例の採択と組立て・順番など理に適っていて「なるほど」と感心させられます。 普段、土日は仕事にもかかわらず出席されていて感心しました。
・相続についての実務にそくした濃い内容の講義が聞けて大変勉強になりました。やっぱりどの分野でも実務的にはいろいろあるんだなーと感じました。
・冒頭に、夏目漱石の小説『心』から「平生はみんな善人なんです。(省略)それがいざ(筆者追記:相続)という間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。」 という件を引用されました。小説から引用なんて、講師として勉強になりましたね。また、明治時代にも相続で揉めることがあったんだと気付かされました。次に、年間死亡者数 約120万人遺産分割事件(調停)12,263件ということで、年間死亡者数の1%程度が調停までトラブルが発展しています。遺産の価格の1,000万円超5,000万以下が42.7%、そこに1000万以下の32.4%を加えると75.1%と、4分の3を超えるという現状は、遺産の価格の多寡ではないことを示しています。最後に、相続トラブルの事例としてケース1~5を挙げられました。
・相続人間で、他の相続人に「特別受益」を加えるべき、と訴えた例。・嫁対夫の兄弟姉妹。・いらない財産・税理士選択の重要性ご自分の業務のオリジナルの事例を用い、ケースを多くしたことで、非常に興味深いコンテンツに仕上がっていたと感じました。
・12月21日の勉強会の感想をお送りします。
相続のトラブルに関する具体的な事例を挙げて、その対応策と防止策を示していただき大変参考になりました。
印象に残ったのは、相続人が11人いる資産家の相続で、大きなトラブルに発展することなく期限内に申告が完了して遺産の分割も無事に終了したという話です。被相続人が生前に子どもたち一人一人に相続させる内容とその理由をしっかりと伝えていたことが、子どもたちを亡くなった親の遺志に従おうという気持ちにさせたのだと思いました。
相続税法を使った様々な対策がありますが、日頃、親子間のコミュニケーションをしっかりとって、親が自分の考えを自分の口で子供たちに伝えておくことが最大の相続対策だと思いました。
・相続財産中に不動産の割合が高いと遺産分割が困難といわれている中、平成27年からの相続税増税で関心が高く、旬なテーマでした。実際に相続関連の相談があったときは、類似のケースの判例を探して参考にはしていますが、その前にいかにうまく分割できるかはケースバイケースで、今回の不動産相続のトラブル事例は勉強になりました。短い時間でしたが、円滑な相続の重要性をまとめられていて、よかったです。
【講師感想】
・過去2回「不動産」をテーマに講師を担当しましたが、今回初めて「相続」をテーマにお話をさせていただきました。過去の勉強会では、しくみや数字(データ)の話が多かったのですが、今回は今までの実体験に基づいた「臨床学」的な内容にしようと思い構成を考えました。
様々なケースを思い出しながらレジュメを作成していると、当事者の人生すら壊しかねない相続トラブルのたいへんさや残酷さを改めて実感しました。併せて、いにしえから続く相続トラブルはこれからも減ることはないのかと思うと暗澹たる気持ちになります。
円滑な相続を手助けする立場としてFPの役割は小さくないと考えていますので、少しでも役立ちたいと思います。
勉強会の出来に関しては、不満も多かったのですが、参加者の皆様からは友情メモで暖かい言葉をいただき、
少しはお話したいことが伝わったかなと嬉しく思いました。
今回は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
【会員感想】
X‘mas Party 楽しかったです。幹事の皆様お疲れ様でした。そして橋本さんの相続のトラブル事例とても参考になりました。人口動態の変化そして異質な社会現象があらわれている今、これから先10年20年とたつうち相続も変化してくるし、大変な問題もはらむなとおもいました。
周囲を見ても、おひとり様は多く、核家族も崩れ、一世帯2人(ないしは1人亡くなり独居の方)も多く、はたまた結婚・離婚・再婚をしている、あるいはそれを繰り返す人もいて、今後は米国家庭の様な相続問題も出てきて、弁護士が相続人を探し回る姿や、突然あなたが誰々の遺産(大金)を相続することになりましたという様なシーンが見られると思いました。
・21日勉強会「相続トラブルの実例とFPの役割」は具体的な実例を挙げて解説をして頂きまして、大変に解り易く勉強になりました。あらためて相続の難しさを考えさせられました。そして相続は事前の対策がいかに大切かを実感させられた講座でした。ありがとうございました。
・いつもながら、皆様の実務経験からの具体例は勉強になります。2015年1月からの改正もあり、タイムリーな勉強会になりました。私自身も義母の住まいの処分についてアドバイスをしたばかりであり、より深く理解をすることができました。また、今回の勉強会、自分の経験から単なる相続テクニックではなく被相続人、相続人の状況や本音をわきまえ、バランスのとれた相続対策をとることが大切であることを痛感しました。
・事例を多く取り上げて下さったので、相続トラブルがいかに多く、多種にわたっているかをイメージすることができました。系図を板書した点も、それぞれのケースの相続関係を理解する上で役に立ちました。
また、夏目漱石の「こころ」の一節を冒頭部分に入れたことは、相続問題が昔からあったことを認識、考えさせる一助となりました。欲を言えば、時間の制約で納税対策に触れる時間が少なかったようなので、機会があれば、ぜひ説明に加えていただければと思います。
・実体験から沢山の事例を話してくださって、勉強になりました。途中の休憩を入れるならもう少し前でも良かったように思います。お客様に安心感を与える話し方で、素晴らしいと思いました。
.望年会
プレゼント交換と歓談があり、楽しめました。
ノンアールコールということを周知していないためにか、勉 強会だけで帰る人がいて残念でした。
望年会なので、プレゼントを受け取った人が来年の抱負を話 す趣向を来年は取り入れたらいかがでしょう。
・経験に基づく、具体的な相続の問題を聴くことができて、大変参考になりました。相続トラブルを回避するためには、資産の把握や具体的な財産分与の計画だけでなく、相続する側に自らの意志や考えをきちんと伝えておくという、相続される側の準備が大切だということを再認識しました。それと同時に、人間というものは難しいものだと感じました。相続を経験したことのない税理士の話は、税理士にも得意、不得意があるということで、FPと一緒だということも、参考になりました。
・内容が具体的で、相続を考える上で、大変参考になりました。
(1)”はじめに”で漱石の原文で”平生はみんな善人なのです。・・・・・・・それが、いざという時に急に悪人に変わるのです。”という出だしが大変印象的でした。
(2)相続のトラブルの例が具体的で大変参考になりました。特にケース1で3姉妹のBさんが婿養子をとって、お店を盛り立て、Bさんの夫が亡くなった後は孫がお店に入ったのに、父の死後は妹たちは金融資産と一部の不動産の相続では納得しなく争いとなった。よくよく調べてみると妹たちは各自3000万円もらっていた。
またケース3では夫の母と同居していて、飲食店を開いて生計を立てていたが、夫が死去。その後夫の弟妹達のところに義母が行くようになり、義母が死去後すべての財産を夫の弟妹に譲るとの遺言がでてきて、非常に困っている話。残るのは子供たちの遺留分のみ。
・経験豊富な講師の方による相続に関する事例紹介だけあって、大変勉強になりました。
生々しい事例もあり、少し怖さを感じる面もありましたが、相続対策の重要性も知る事ができ、FPの必要とされる分野だと強く感じました。自分自身でもFPの知識として、実務以外でも積極的に事例や判例を研究して行きたいと改めて思いました。
・今回の勉強会は実務に携わっている、実務者の経験を交えた内容であり 興味を持って時間を過ごすことができました。今後とも このような研修が増えることを期待しております。
敢えて言わせていただければ、も少し大きな声でお願いしたかった。マイクの採用も検討すべきでないかと思います。
・相続トラブルの現状から始まり、具体的な事例そしてトラブル原因とそのコンサル上の切り口、最後に纏めと進められ網羅的にたいへん理解しやすい構成でした。相続に纏わる種々の原因と対策について事例を通じて実感できたことは貴重なセミナーでした。今後とも相続に係る案件を積極的に情報収集していきたく、本日のセミナーはきっかけ作りとして参考となりました。
以上