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完全自動運転(レベル5)の実現に向けて、官民が連携して自動運転技術・システム開発を進めている。現在は運転支援レベル(自動ブレーキ、車間距離・車線維持)で、2020年に高速道路運転自動化が目標。それに伴った自動車保険の対応も必要となるが、現在は原則として所有者の責任で、状況に応じてメーカー責任や政府が救済する場合もある。今後自動化が進むにつれ、被害者救済のための法整備・セキュリティ対策・保険の仕組み作りが重要となる。
また、新たな保険としてIT・AI技術を融合させたインシュアテックも注目されている。これにより、保険業界に新規ビジネスの創造、既存ビジネスの改善という大きな変革がもたらされる。今までは契約前の状態を主に置いていたが、今後は契約後の事象に重きを置く方向に変わっていく。例えば、ドライブレコーダーで取得・分析した運転特性を自動車保険料に反映したり、生命保険における健康データによる保険料の算定など。加えて、ブロックチェーンを活用した効率的且つ信頼性の高い保険ビジネスの変革も進められている。 |