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2020年10月号(1)
資産運用
CFP®認定者 嶋田 哲裕

投資初心者の心得 ~いずれ自立した判断ができるようになろう~

 つみたてNISAやポイント投資など多様な投資スタイルが誕生したことにより、投資が身近なものになったように感じます。投資を始めたばかりの方はもちろんのこと、これから検討している方も最初は投資初心者ですが、将来、自立した判断ができる投資経験者になるために必要な心得やポイントなどについて見ていきましょう。

少しずつ勉強しよう

 せっかく投資信託などを保有して投資を行うのですから、これを機会に経済や市場について少しずつ勉強するよいきっかけにしてみましょう。ここでの勉強とは、日々のマーケットの動きを見ることではなく、新聞などで発表される景気に関する指標、データに関心を持って見ることです。経済指標などでわからないことは、ぜひ興味を持って勉強してみてください。
 また、保有している投資信託の運用会社から定期的に送られてくる月次運用レポートなどを読むこともよいでしょう。その積み重ねが、将来的には運用成果などで大きな差になると思います。

投資信託の運用会社を活用しよう

 前段でも触れましたが、保有している投資信託の運用レポートには、世界経済の景気状況や今後の見通しなどが書かれており、投資を行うにあたっての教材として活用できます。もちろん、保有しているファンドの運用状況も書いてありますので、もしアクティブファンドを保有している場合、保有割合の大きな銘柄など、個別銘柄の情報が入っている場合もあります。運用のプロがどういう視点で個別銘柄に投資しているのか、貴重な情報に触れる機会ですので、興味のある方はぜひ見てください。
 また、運用会社が投資先企業の工場見学を開催したり、オンラインでセミナーを開催したりしていますので、都合が合えば参加してみるのもよいでしょう。なお、これらのイベントなどにかかる費用は全て保有しているファンドの信託報酬に含まれているため、運用会社を有効に活用する気持ちで情報収集することをお勧めします。

投資対象を広げる際の注意

 知識や経験が増え、いずれ個別株式やアクティブファンドなどへ投資先を広げる際には、資産全体でのバランスを考えて行うことが大切です。運用リターンの中核は、インデックスファンドを中心とした運用の部分(コア)で生み出し、プラスαのアクセントを与える目的(サテライト)で、個別株式やアクティブファンドへ投資をするという考え方です。楽しみのための個別株式投資は良いことだと思いますが、保有ウェイトを増やしすぎて、不用意にリスクを増やす事態にならないように、十分に注意しましょう。

自立して投資行動が取れるように

 つみたてNISAであれば、始めてから20年先の非課税期間が終了する頃には、購入した投資信託の累計額(時価)が大きな金額になっている可能性もあり、受け取った投資額を再投資することも考えられます。また、退職金などまとまったお金を受け取った際には、手元に残す資金を除いて投資に活用することもあると思います。そのような場面で戸惑うことなく自分で判断して行動ができるように、好奇心を持って経済や市場について勉強し、知識や経験を増やしていきましょう。

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