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2020年2月号(2)
保険
CFP®認定者 平井 美穂

今人気の健康増進型保険とは?保険の中身とメリット・デメリットを徹底分析!

 ここ数年、保険会社各社から相次いで販売されている「健康増進型保険」。その名のとおり、被保険者の健康を増進させるような仕組みをもつ保険ですが、健康ブームと相まって人気が高まっています。一口に「健康増進型保険」といっても、健康増進の仕方や割引、そもそもの保障内容など、商品内容は保険会社によってさまざまです。今回は、「健康増進型保険」についてまだよく知らないという人のために、詳しい内容とメリット・デメリットを紹介していきます。

医療保険などにさまざまな特典がセットされた保険

 健康増進型保険には、病気やけがに対する医療・傷害保険、死亡や高度障害になった時に備える収入保障保険などがあります。それぞれ保障内容は通常の医療保険などと変わりません。ただし、健康な人はさまざまな特典を受けられるのが通常の保険と異なる点です。

 例えば、BMI(身長・体重)や血圧が一定数値以下の健康な人や非喫煙者は、保険料が割り引かれるものがあります。しかも、加入時だけでなく、加入後一定期間中に健康状態が改善した場合や、喫煙者から非喫煙者に変わった場合にも、以降の保険料が安くなる商品も出ています。
 筆者の周りにも「保険料が安くなるならば」と努力して禁煙に成功した人がいますが、禁煙という健康増進の役割を担っている商品といえるでしょう。

 他にも保険に新規加入するとウェアラブル計測器が無償貸与され、毎日の歩数を管理してくれる保険があります。1日平均8000歩以上達成した場合、2年後に「還付金」として現金のキャッシュバックが受けられるものや、健康年齢が実年齢よりも低い場合は、保険料の一部が還付金として支払われるものなどもあり、健康にもお財布にも優しいユニークな商品があります。

特典だけじゃなく、こんなことにも注意!

 健康な人は様々な特典を受けられる一方、健康状態が良くない人は保険料が高くなります。また、中には加入後も一定期間ごとに健康状態を診断し、健康状態が悪化すると保険料が上がるものもあります。状況によっては、若い健康なうちに一生保険料が変わらない医療保険に加入したほうが得と考えられるケースもあるでしょう。また、商品によって特典が様々であるため、比較検討しにくいということも考えられます。
 健康増進の取組みによって得られる特典だけでなく、デメリットもあることも忘れずに。

あくまでも保険は保険、商品選びの際は保障と保険料のバランスをチェック

 「健康増進型保険」は、加入後の健康状態の改善や健康増進の取組みを継続することが大切です。健康増進への取組みを考えていてもなかなか一歩が踏み出せないという方には、健康増進への取組みを始めるきっかけとなるかと思います。
 ただし、基本的な保障内容はあくまでも掛け捨ての保険ですので、必要な保障が備わっているか、どんなメリット・デメリットがあるか、保障内容と保険料とのバランスが自分に適しているかを確認し、現在の健康状態や改善の可能性も考えて検討することが大切です。

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