バックナンバー

2019年12月号(1)
資産運用
CFP®認定者 前田 菜緒

不動産投資ローンとはどんなローン?住宅ローンとの違いとは

 「副収入のため」「老後の生活資金のため」など不動産投資をする目的は、人それぞれでしょう。しかし、不動産投資をする多くの人は、同時にローンを利用するのではないでしょうか。不動産投資ローンとはどのようなローンなのか、住宅ローンとの違いは何か、メリット・デメリットなどをお伝えいたします。

不動産投資ローンとは

 不動産投資ローンとは、投資用マンションや一棟アパートなど収益性のある不動産(収益不動産)を購入する際に利用するローンです。収益不動産を担保にして融資を受けるという仕組みです。

住宅ローンとの違い

 住宅ローンと不動産投資ローンの大きな違いは、審査基準と金利の2つと言えるでしょう。
①審査基準が違う
 住宅ローンは自分が住む家のためのローンであるのに対して、不動産投資ローンはマンション・アパート経営という不動産事業用の物件を購入するためのローンです。そのため、ローンの目的が異なりますので、ローンの返済に充てるためのお金となる返済原資も異なります。住宅ローンの返済原資が自分の収入・給与であるのに対し、不動産投資ローンは不動産収入から返済します。そのため、住宅ローンの審査基準が借主の年収など「人」であるのに対し、不動産投資ローンは収益性や資産価値があるかなど「物件」が審査基準となります。

②金利が違う
 一般的に住宅ローンより不動産投資ローンのほうが金利は高めです。なぜなら、住宅ローンは給与という安定した収入から返済するのに対し、不動産事業には、家賃収入が想定通りに入ってこないなど事業の不安定さがあるからです。そのため、リスクが金利に上乗せされ、金利が高くなる傾向にあります。

不動産投資ローンのメリット・デメリット

 不動産投資ローンを利用するメリットは、自己資金が貯まるのを待つことなく投資を始められるため、時間を節約できることです。よって、早い時期から資産形成することが可能となります。また、少ない自己資金で大きな投資をすることができ、その結果、高い利回りを得ることができます。
 一方、デメリットとしては、空室による資金繰り悪化が挙げられます。家賃収入がないと自己資金から返済することになりますが、空室が続き自己資金からの返済もできなくなると、不動産売却(任意売却、競売)や自己破産となる可能性もあります。
 ローンを組む際には、このようなデメリットやリスクを十分考慮しておく必要があります。

不動産投資ローンを利用する際は、しっかり情報収集を

 不動産投資ローンの条件は金融機関ごとに異なります。事業に対する融資であるため、金利はもちろん、融資金額、融資期間、対象エリア、借主の年収なども様々です。どのような条件で融資を受けられるか、自分に合った金融機関はどこか、ローンを申し込む前にはしっかりと情報を収集し、比較検討を行ったうえで、不動産投資を始めるようにしましょう。

さらに過去のFPコラムをカテゴリ別で見る

上へ