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2019年9月号(2)
その他
CFP®認定者 平井 美穂

ファイナンシャル・プランナーってどんなことをしてくれる人?

 ファイナンシャル・プランナー(FP)に相談するといっても、どのようなことが相談できるのか分からず相談しようか迷っている方も多いと思います。そこで今回は、よくある相談と相談するメリットについてご紹介したいと思います。

多い相談はどの家庭にもある「家計のお悩み」

 こちらは、夫婦と小・中学生の子供2人の4人家族から寄せられた相談です。
 「夫婦共働きのため世帯収入はそこそこありますが、気がつけば毎月の収支がとんとん、もしくは赤字でなかなか貯蓄ができません。近いうちに、マイホームを購入したいと思っています。また、2人の子供の教育費や老後資金などのための貯蓄が必要だとは思うのですが、何から始めればいいのか分かりません。」
 「FPに相談」と聞くと、資産運用経験者や富裕層が利用するような敷居が高いイメージがあるかもしれません。確かに一昔前はそうでしたが、FPの認知度が高まった現在は、この相談のように多くの家庭の共通の悩みである家計管理に対する相談が多くなっています。

FPができること①:客観的・長期的な家計診断

 「家計診断」すなわち「家計の見直し」はFPの得意とするところ。専門家として、客観的かつ長期的に診断します。
 FPが家計診断をする際には、まず現状の家計収支を整理するところからはじめます。現在の支出を「生活費」「教育費」「住居費」「保険料」といった費目ごとに分け、類似する世帯年収・家族構成の平均値と比べて多いか少ないかチェックします。
 次に、現在の生活費を維持した場合や増えた場合などのパターンを想定し、今後かかる教育費、住居費や収入の変化を予測しながら、一生涯の家計収支をシミュレーションします。具体的には、「キャッシュフロー表」という家族ごとのライフイベントや収入・支出を書き出して将来の家計の収支の変化を確認できる一覧表を作成することで、住宅購入後にローンの返済をしながら教育費の支払いができるか、老後に貯蓄が底を尽きないかといったことが一目瞭然になります。

FPができること②:改善策や貯蓄計画のアドバイス

 家計診断の結果、問題点が明らかになった場合には、改善策を提案するのもFPの仕事です。
 例えば、支出を削減できる費目がないかチェックしていく中で、返済している住宅ローンの金利が高い場合は借り換えなどのアドバイスをします。また、加入している保険に過不足がある、あるいは必要な保障と合っていない場合は、保険の見直しを提案することになるでしょう。そもそも保障内容をきちんと理解せずに加入しているケースも多いため、まずは加入している保険について説明することから始めることもよくあります。
 実際に診断をしてみると、教育費がかさむ時期や老後に貯蓄が底を尽きると予測されるケースは少なくありません。そうならないように、いつまでにいくら貯める必要があるか目標金額を定め、貯蓄計画に沿って実行に移すサポートも行います。
 もちろん、住宅購入や相続など、大きいお金が動く一大イベントを迎えるようなタイミングで、現状に合わせた予算の診断や相続対策などについて相談することも可能です。

お金の問題以外でも見直し効果があることも

 FPに相談した結果、月の支出を5万円減らすことができたという事例から、住宅ローンの見直しで総返済額を1,000万円も削減できたという事例まで、お金の面で大きなメリットを受けた方はたくさんいます。
 また、住宅ローンの借り過ぎで、このままでは20年後に家計破綻しかねない家庭の危機を未然に回避できた、理想とするライフプランを夫婦で共有できたことで家族とのコミュニケーションが増えて団結力が高まったなど、人生が今よりもっと明るくなるようなプライスレスの幸せを手にした人も少なくありません。
 お金の悩みは自分の力だけではなかなか解決できないもので、家計診断をたくさん行ってきたプロだからこそ見抜ける潜在的な家計の問題もあります。お金に関する悩みや不安があるときは、ぜひお金の専門家であるFPの力を借りてみるのはいかがでしょうか。勇気を出して一歩踏み出した分だけ、きっと望んでいた成果が得られると思います。

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