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2013年4月号
ライフプラン
ファイナンシャル・プランナー 平野 厚雄

健康な体に投資を!

国民皆保険について

日本の健康保険制度の特徴の一つとして「国民皆保険」があります。これは、文字通り「国民の全員(皆)が、何らかの健康保険制度に加入している」ということです。

この「国民皆保険」という仕組みは、日本に住んでいると当たり前のように感じますが、諸外国を見ると決して当たり前ではありません。
例えば、アメリカにおける公的健康保険は、障がい者や高齢者の方のみとなっており、その他の方は民間保険会社等の保険に自己責任で加入することになります。自己責任なので加入していない無保険状態の人もたくさんいて、高額な医療費の負担ができずに、病気になっても病院に行かない人もいるそうです。

つまり、日本の「国民皆保険」という仕組みは、世界にはあまり類のない仕組みだということです。そして、安心してだれもが病院に行けるこの仕組みこそが、世界の中で「長寿国ニッポン」という地位を築けた大きな要因の一つであると考えられます。

健康保険制度について

日本の健康保険制度は、大きな転換期を迎えています。健康保険などの日本の社会保険制度は、原則、現役世代が高齢者世代を支える仕組みになっていますが、現状の日本は少子高齢化が進んでいます。つまり、支え手である現役世代が減って、受け取り手である高齢者世代が増えているのです。
日本の全人口の65歳以上の割合は、2005年では20%で、現役世代3人で高齢者1人を支えていましたが、2030年には32%に増加して現役世代1.7人で高齢者1人を支えることになります。さらに、2055年には41%に増加して現役世代1.2人で高齢者1人を支えることになるという予測があります。
そのような中で私たちが想定できることは、保険料のアップ、窓口での負担アップ、給付の削減・・・ずばり給付減・負担増です。

また、歳をとると、どうしても体が弱り病気がちになります。厚生労働省によれば、70歳以上になるとそれまでの年間の医療費が4倍に跳ね上がるというデータもあります。
したがって、これからは経済的な負担増の事前準備も大切ですが、そもそも病気になりにくい健康な体を維持する、という「予防」も大切になります。

「予防」に投資を・・・

健康でいられれば、結果的に医療費もかからないし、働いて稼ぐこともできるでしょうから家計にとって一石二鳥です。
悪い例の一つとしては、若いうちから不摂生な暮らしをして生活習慣病になり、結果的に50代後半くらいで病院通い、そして、その治療のための医療費がかかり、仕事も思うようにできず給料が下がるというパターンです。家計にとってダブルパンチです。

「健康を失うと全てを失う」。これからの時代は、健康でいられること「予防」に投資をすることが大切な時代になっていくでしょう。

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