経理業務への転職が“奏功”。経験と知識を積んで試験に臨み、CFP®認定者に

「同じ苦労は二度としたくない」

「FPの資格を目指すため、4年間勤務した保険業界から去り、保険以外の知識と経験を積むのに適していると思い現職の経理業務に就きました」
なんとも思いきった決断。香村さんを突き動かしたのは、大学卒業後、損害保険会社に勤務していたときに感じていた疑問だった。
そこでは主に個人向け営業をしていたものの、家計に大きく影響する保険の内容を、あまり理解しないで加入している人がいるという感触だった。そこで、「保険をトータルに提案できる業務をしたいと思うようになったのです」こうしたきっかけで、香村さんは経理業務に転職した。
「保険の知識はありましたが、それ以外の税金や社会保険、年金などの知識は皆無に等しい。それらの勉強には経理業務に就くのがいちばんだと思ったのです」
新たな一歩を踏み出した香村さんは順調にAFP試験に合格、次の目標へ。
「転職後の業務は日常の経理から決算書の作成、税務申告までの経理全般に加え、給与計算や社会保険にもかかわることができましたから、FPの勉強に役立ちました」
会社での業務がプラスになり、勉強することが楽しかったものの、CFP®資格の勉強を始めたら一変した。

「あまりに幅広く、難しくて。問題を解くたびにレベルの高さを痛感しました」
とにかく問題を数多く解いた。最初に解答解説を見ながら問題を解き、その後、出題箇所をテキストでチェック。
CFP®試験はかなり高度な内容であり、テキストを丸暗記していたら、いくら時間があっても足りません。意外と盲点だと思うのが、問題の解答解説だと思うのです」
解答解説は重要なことが非常にコンパクトに、的確にまとめられているので、より理解が深まるという。そして臨んだ初めてのCFP®試験。
「最初に最も得意としていた『リスクと保険』1課目を受験しました。かつての専門分野だし、ひと通りの勉強はしたはずなのに、まったくできず、その日はすごく落ち込んで帰りました」
いちばん自信のある課目。それが思うように解けなかった。自信を失いそうになる中、もし不合格だったらCFP®試験はもう諦めようと香村さんは決めた。

半ば諦めていた矢先、合格通知が届いたんです。うれしかったですねぇ! と同時に自信と希望が蘇りました」
再び意欲を取り戻した香村さんは、仕事と勉強の両立を考慮し、以後は3課目と2課目に分けて受験する計画を立てた。そして見事にその計画を達成。
「最後の2課目受験は6月の決算期と重なり正直、苦労しました。でもCFP®試験はすべての課目に共通する内容があるなど、複数の課目を同時に勉強したほうが身につくことが多いのです。それに、『同じ苦労は二度としたくない!』の一念(笑)で頑張りました」
途中の3課目同時合格で、「残り2課目もモチベーションを下げることなく無事に頑張れたのではないかと思う」という香村さん。今はSGに参加するなどほかのCFP®認定者と交流したり、さらなる知識と経験の積み上げに努めたり、着実に次の二歩三歩を踏み出している。

香村 卓二 さん(東京都)
【FPジャーナル2011年4月号掲載】

合格スケジュール

2008年 4月 AFP資格認定
2008年 6月 「リスクと保険」合格
2008年 11月 「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」
「タックスプランニング」「相続・事業継承設計」合格
2009年 6月 「金融資産運用設計」「不動産運用設計」合格
2010年 2月 CFP®資格認定
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