会計事務所勤務歴20年。CFP®資格は「わが仕事の集大成」

勉強は、頑張れば必ず結果が出る

「私もCFP®資格を取れるかも」
梅野さんがそう考えたのは、定年退職後にCFP®認定者となった人物に出会ったことがきっかけだ。それより若い自分ならきっと頑張れるだろう。すでにFPの勉強を始めていた梅野さんは、目標をCFP®試験にまで高めた。
当時、会計事務所に勤めておよそ18年。
「法人税、所得税、資産税の知識は身につけていましたから、全課目の基礎となるタックスには自信がありました」
だから迷わず6課目を一括受験。
「ところが、不覚にも『相続・事業承継設計』を落としてしまって」
やはり難関資格、合格の女神はそう簡単には微笑んでくれなかった。
「かなりショックでしたね。でも、最も苦手とする『金融資産運用設計』に合格していたので、近いうちに必ず全課目に合格できると信じて勉強を続けました」
毎日欠かさず学習し、少しずつでも積み重ねていくというのが梅野さんのモットーだ。ふだん忙しく働いている分、週末は主婦業に手をかける。それ以外の日は机に向かうことを習慣づけ、過去問を中心にひたすら問題集に取り組んだ。
「せっかくなら残り1課目に加えて何かの勉強をと思い、宅地建物取引主任者と社会保険労務士への挑戦を決めました」
驚くべき向上心!そして勉強好き!どれか1つだけでも大変なのに。
「余談ですが、8年ほど前に16キロのダイエットに成功して、いまだにリバウンドなし。根性だけはあるほうなんです」
こうして昨年、梅野さんはCFP®資格、宅建、社労士のトリプルホルダーになるべく人生最大の挑戦をした。

「結果はCFP®試験は6課目制覇を達成、宅建も合格。でも社労士は不合格で、今年こそはとただ今、奮闘中です」
前向きで、着実に自分の夢をかなえていく姿に脱帽である。だが、その梅野さんにも思い悩む日々があった。
「7年くらい前、転職しようかと思って医療事務や福祉住環境コーディネーターなどの資格を取得しました。そのときの勉強が今につながっていますね」
結局、転職はしなかった。いろいろな分野の資格に挑戦し学ぶなかで、梅野さんは自分を磨き、自信を得て、現職を続ける道を選んだ。そして、そうした知識や経験を活かせる資格こそFPだと確信。
「CFP®資格は、私がこれまでやってきた仕事と様々な資格の集大成なのかもしれません」
もちろん、まだ終着点ではない。社労士の資格も含め、やりたいこと、学びたいことはたくさんある。

「自分を信じ、これからも自分磨きを続けていきたい」という梅野さんに、なぜそこまで頑張れるのか理由を聞いた。
「人から相談を受けたとき、的確なアドバイスができる人間になりたいんです。そのためには幅広い知識が必要だし、資格があれば言葉の重みも違うでしょう」
もう1つ、働き始めた息子さんの存在が大きい。自分の初心を思い出し、「彼には負けたくないなぁ」と妙なライバル心がのぞくのだそうだ。息子さんにはきっと、良き母、良き人生の師、良きライバルとなっているに違いない。

梅野 広美 さん(大阪府)
【FPジャーナル2010年7月号掲載】

合格スケジュール

2008年 9月 AFP資格認定
2008年 11月 「金融資産運用設計」「不動産運用設計」
「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」
「タックスプランニング」合格
2009年 6月 「相続・事業承継設計」合格
2010年 2月 CFP®資格認定
上へ