「人間一生勉強!」初志貫徹で難関突破、CFP®資格ホルダーに

プラス思考で単身赴任も好機に

「FPの資格取得は会社が推奨していたことがきっかけで、特に自発的な意思があったわけじゃない。でも、今はCFP®認定者になれて本当によかったと思っています」
40歳のときに参加した社内研修が縁でFPの勉強を始めた上山さん。AFP資格を取得した1年後、CFP®試験への挑戦を思い立つ。
「でも、一度に6課目は無理。1課目ずつの受験にしました。真っ先に受験したのは、私の専門とも言える『リスクと保険』。もしこれに落ちたら才能がないと諦め、以後は受験しないと決めていました」
そして挑んだ最初の受験。
「教室から出てきたときの感想は『保険って奥が深いんだな』ということ。おそらく落ちたと思いました。だから合格通知をいただいたときは、本当にうれしかったです」
ここから、絶対に後へは引かないCFP®資格取得への取り組みが始まる。「初志貫徹」が上山さんのモットーなのだ。営業職を束ねるオフィス長の立場にある上山さん。
「そのころは通勤時間が朝90分、夜は乗り継ぎに時間がかかり110分。これが誰にも邪魔されない勉強時間でした」
この通勤時間がすべて学習に充てられたのだった。
「電車の中はとても集中できました。初めはテキストを広げていましたが、そのうち鞄の上に過去問題集と電卓を出してバチバチと計算するようになって。周りには不思議な人に見えたかも(笑)」
熱中するあまり、乗り過ごして余計に帰りが遅くなったこともたびたびとか。

受験間際に急な転勤があったり、父の死を迎えたりで、2回目の受験となってしまった課目が続いたが、上山さんは淡々と勉強にまい進した。
「それが2007年4月に浜松に単身赴任となり、生活が一変しました」
すべて妻任せだった家事を全部自分でやらなければならない生活。だが、上山さんはこれをプラス思考で乗りきった。
「通勤は車で5分。これまでどおり5時半に起きれば、いままで通勤時間として使っていた1時間が勉強にまわせました」
夜は大好きな晩酌のためにあえて勉強はせず、朝が絶好の学習タイムに。
「最後の『金融資産運用設計』は2度落ちてしまい、何度も挫折しそうになりました。でも、ここまできたのだから決して諦めないと思い頑張った」
その甲斐あって、念願のCFP®認定者に。足かけ5年の闘いは終わった。

「FPの知識は多様なお客様とお会いする仕事に十二分に活かされていますし、社内外を問わず私への信用度・信頼度がアップしたことは間違いありません」
これまで子どもに勉強しろと言ったことがない上山さんだが、高校生と中学生の2人のお子さんは自主的によく勉強するそう。「親が勉強する姿勢を示すことが最大の教育」という上山さんの背中をよく見ているのであろう。
昨年、上山さんは消費生活アドバイザーの試験に合格。今は社会保険労務士の勉強をスタートしている。
「“人間一生勉強”ですよ。これからも自分の人生のために頑張ります!」

上山 武 さん(山梨県)
【FPジャーナル2010年6月号掲載】

合格スケジュール

2002年 4月 AFP資格認定
2004年 6月 「リスクと保険」合格
2005年 6月 「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」合格
2006年 6月 「相続・事業承継設計」合格
2006年 11月 「タックスプランニング」合格
2007年 6月 「不動産運用設計」合格
2008年 11月 「金融資産運用設計」合格
2009年 6月 CFP®資格認定
上へ