税理士の年輪活かしCFP®資格を取得。次は社労士を狙う!

難関の受験も楽しくやりたい!

昨年8月、南信州新聞に「人生設計の良き相談者に~還暦過ぎてCFP®資格取得」という記事が載った。
紹介されたのは地元・飯田市の篠田さん。FP業の解説とともに、同地域3人目の合格者となる篠田さんの健闘をたたえたものだった。
「実際は4人目だったようですが、まだこちらでは馴染みがなく珍しい資格。その難関資格に60過ぎでチャレンジし、合格したことが評価されました」
飯田市の家庭では半数以上が購読しているという新聞。反響は大きかった。
「顧客ができるのはこれからですが(笑)、注目はされましたね」
篠田さんは税理士事務所を開いて37年。9名を抱えるオフィスを構え、仕事は揺るぎない状態だと思うのだが……。
「顧客の多くは中小企業。今は大変厳しく、自分の給料が取れず、在職老齢年金でしのいでいる経営者も」
老後の人生設計に不安を持つ人も増えている。そうした人たちのよき相談相手になれないか。そのためにはCFP®資格を取ることだ、と篠田さんは決意した。
「若手が育って仕事をある程度は任せておける、勉強の時間が作れますから」
すぐに作戦を立てた。AFPの資格を取ったら、先に税理士業務に直結している「タックスプランニング」などの3課目を受け、次の試験で残り3課目を攻略する。順調にいけば2回の受験でCFP®資格を手にできるはずだ。
「実際は2回目の試験で1課目しか合格できず、3回目で目的を果たしました」
目標どおりではないにしても、立派な結果。相当熱心に勉強したのだろう。
「勉強は朝5時起きして早朝1時間、帰宅後1時間。休日は趣味を優先して、残った時間を勉強に充てました」
なんと、たっぷり時間の取れる週末は趣味のゴルフと尺八が優先だった!
「資格を取ること、勉強することは大事です。でも、趣味を殺してまでやることじゃない。楽しくやりたいのです」
かくして、ゴルフは自粛せず、尺八の練習時間も確保。驚くべき集中力で、少ない時間を密度の濃い学習に変えた。

「昔、死に物狂いで勉強して3年がかりで税理士資格を取った経験が役に立っているのかもしれませんね」
突然の父の他界で、篠田さんは転勤のない生活に切り替えるため銀行を退職、税理士事務所に勤め独学で資格を取った。それが40年たっても活きていたわけだ。
「テキストを読み、過去問を繰り返し解く。わからないところはテキストに戻る。勉強法はいたってオーソドックスです」

「年は若いがCFP®試験合格者の先輩からのアドバイスも参考になった。
「2時間に50問解くには1問にどれくらい時間がかけられるか?時間管理が大切だと言われ、それを徹底しました」
そうして得た、還暦過ぎの見事な合格。事務所の副所長を務める妻を含め、周囲からの評価は「よくやりますね」という驚きとも冷やかしともとれるひと言だ。
「これまでのCFP®の勉強で学んだことを有効に活かして、社会保険労務士を目指して勉強を始めました」という篠田さん。
向上心はまだまだ止まない。

篠田 健 さん(長野県)
【FPジャーナル2010年5月号掲載】

合格スケジュール

2007年 12月 AFP資格認定
2008年 6月 「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業承継設計」合格
2008年 11月 「金融資産運用設計」合格
2009年 6月 「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」合格
2010年 2月 CFP®資格認定
上へ