父の保険代理店を手伝うつもりが自分の知識のなさに驚いて

受験課目の半分以上合格することでモチベーションを維持

「いやぁ『CFP®試験合格への道』に載せていただけるなんてうれしいなぁ!毎号読んで、憧れていたんですよ。いつか自分もこんなふうになりたいと思って頑張ってきました」
ご愛読感謝!本コーナーを励みに勉強して、阪口充弘さんは昨年、念願のCFP®認定者となった。FPの勉強を始めて3年目、40歳での新しい門出である。
2002年の秋まで、阪口さんは土木コンサルタントとして主に下水道の設計をしていた。しかし、ご両親の年齢や3人の子どもたちの教育などを考えて、15年ぶりに実家に帰って両親と同居することを決意。
「何より父が始めた保険代理店が軌道に乗ってきたことが大きかったですね。長男ですから、設計の仕事を続けながら父の保険代理店を手伝おうと。ところが、いざ始めてみると自分がお金に関して無知なことに驚くばかりでした」

元々金融機関に勤めていて知識も経験も豊富な父。地元密着型で、保険以外の相談を受けることも多く、FP的なアプローチで保険営業を行っているように見えた。手伝うどころか、そんな父の足元にも及ばないことに愕然とし、サービスの向上にはCFP®認定者のような幅広い知識が必要だと考えた阪口さんはFPの勉強を開始し、AFP試験に合格する。
「それなりの自信もついて、CFP®試験は全課目一括受験するつもりだったんですが、AFP資格取得後、間が空いてしまった。そうしたら、すでに一定の知識がついていると考えていたのに、過去問題集をやってみても内容を忘れていたり、税制の変更等に対応できていなかったりで、とても合格できるような状況ではありませんでした」
そこで、比較的得意なものから確実に合格していく受験方法に変更。ただし、毎回模試のつもりで苦手課目にもトライし、受験課目の半分以上に合格することを目標にしてモチベーションの維持を目指した。

「図らずも、毎回目標以上でも以下でもない、ちょうど目標通りの合格(笑)」
学生時代からずっと理系で数字や計算に強いことを武器に、計算問題にこだわった。どの課目も出題の2割から3割が計算問題であること、計算問題は基本さえ押さえておけばあまり特殊な出題がないことなどを、過去問から独自に分析。
「得意な計算問題を重点的に勉強し、その出題ではほぼ満点を取るつもりで試験に臨みました。そのほかの問題は半分以上正解できればよいと割り切って(笑)。そうすることで、AFP試験のおさらい程度の基礎知識に重点を置くことができたし、新傾向の出題があっても慌てずに済みました」
新しい環境で、これまでの仕事をこなしながら、また新しい保険の仕事を覚えていく状況のなか、あまり勉強時間は取れなかったという阪口さん。しかし、基本を押さえ、できることを確実に押さえていくという方法で全課目の合格を勝ち取った。
「昨年行われた初のエントリー研修に参加したのですが、独立系FPの方の経験に基づくお話からFP業の魅力が伝わってきて有意義でした。保険代理店業のサービスと考えていたFPが、FP業のプラン実現のお手伝いとしての保険というように、私のなかで立場が逆転しつつあると感じます」
 昨秋からFPの看板を揚げホームページも立ち上げて、本格的にFPとして始動した阪口さんには、もう1つうれしい副産物がある。奥様も、FPの勉強を始めた!

阪口 充弘 さん(奈良県)さかぐちFP事務所
【FPジャーナル2008年4月号掲載】

合格スケジュール

2004年 12月 AFP資格認定
2005年 11月 「ライフプランニング・リタイアメントプランニン」「リスクと保険」
「タックスプランニング」合格
2006年 8月 「不動産運用設計」「相続・事業承継設計」合格
2006年 11月 「金融資産運用設計」合格
2005年 3月 CFP®資格認定
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