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2017年4月号(2)
保険
CFP®認定者 梅田 雅美

3大疾病に備える特約(特則)とは

 最近では、医療保険は商品の数も多く「色々見ていると何を選んだらよいか迷う」という声をよく耳にします。医療保険の中でも、3大疾病の保障では、死亡時だけではなく3大疾病で一時金の受け取りを選択できる死亡保障タイプと医療保険の特約(特則)として付加し、主に3大疾病の治療に給付金を利用できる医療保障タイプがあります。
 皆様からの相談数が多く、関心が高い医療保険ですので、今回はこの医療保障タイプについて説明いたします。3大疾病の特約(特則)は保険会社ごとに特色がありますので、選ぶときの判断材料としてお役立てください。

3大疾病について

 以前は、3大疾病の中ではがんの保障のみを検討される方が多かったのですが、寿命が延び高齢化社会になったことにより、がんを含めた3大疾病の保障に関心が高まってきています。
 この3大疾病は現在も日本人の死亡順位ワースト3を占めていて、以下の病気のことを言います。
・がん(悪性新生物)
・急性心筋梗塞
・脳卒中
 これら3大疾病で入院や治療を行う場合、入退院を繰り返したり、リハビリのため長期入院となる可能性があります。治療を含め医療費も高額になることも考えられます。
現役世代の方は退院後もすぐに現状復帰が出来ないなど、収入減というリスクも出てきます。保険会社では、このような万が一に備えて3大疾病に対して特約などの保障を用意しています。

3大疾病特約(特則)の種類

主な特約(特則)は以下になります。
1、入院日数が延長や無制限になる
2、一時金の給付がある
3、払い込みが免除になる

それでは、ひとつずつ解説していきましょう。
1、入院日数が延長や無制限になる
 3大疾病はもちろんのことその他の生活習慣病も入院日数が延長になるタイプもあります。
 ⇒繰り返す入退院や、リハビリなどの長期入院に備えられます。
 3大疾病は日数無制限になるタイプが主流となってきています。

2、一時金の給付がある
 3大疾病で所定の状態になると50万、100万など一時金の給付が受けられます。
 ⇒保険適用外の自己負担の補填や、収入減のカバーに備えられます。
 2年に1回の受け取りのほか1年に1回受け取れる商品も出てきました。
 複数回で無制限に受け取れるタイプがほとんどですが受け取り回数の合計が決まっているものもあります。

3、払い込みが免除になる
 3大疾病で所定の状態になると以後の保険料の払い込みが免除になります。
 ⇒治療中に保険料を払うことなく、支出を減らし負担を軽減することが出きます。
 ※ただし、がんの一種である上皮内新生物は対象外のケースがほとんどです。

選ぶときの注意点

このように、3大疾病になったときたいへん有効な保障ですが選ぶときの注意点があります。
1,2,3の特約(特則)全てに「所定の状態であること」が条件となっています。

この「所定の状態」は保険会社によって変わってきます。
例えば
・診断されたとき
・60日以上労働制限を必要とする状態が継続したとき
・手術をしたとき
・入院をしたとき  などさまざまです。
また、保障の対象となる3大疾病の定義も保険会社によって変わってきます。
さらに特約(特則)の種類によっても内容が違います。

例えば
・がん、急性心筋梗塞、脳卒中
・がん、心筋梗塞、脳卒中
・がん、心疾患、脳血管疾患
というように表現が違います。
◆心筋梗塞は、通常発症後4~8週を「急性期」、それ以降を「陳旧性心筋梗塞」と呼びます。従って条件が「急性心筋梗塞」では急性期前に発生していた心筋梗塞は対象外となり、「心疾患」では心筋梗塞に加え狭心症、不整脈など保障の範囲が広くなっています。

まとめ

3大疾病に備える保障を選ぶときは、3大疾病の保障の内容はもちろんのことどういうときに、その特約(特則)が有効となるのかを確かめることが大切です。給付が出ると思っていたのに対象外で思わぬ出費になった。という相談者の方は多くいらっしゃいます。これから検討される方は、約款もあわせて確認し、自分に合った保障を選び、上手に備えていただきたいと思います。

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