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2015年3月号
住宅・不動産
ファイナンシャル・プランナー 国分 さやか

引越し前に確認すべき「3つの“あ”」+α

3月は引越しの多い時期。新居を探す際に見落としがちな賃貸物件見学と火災保険についてご説明します。

物件見学で見落としがちな点

物件見学にあたり、確認する項目はたくさんありますが、特に見落としがちな「3つの“あ”」があります。

(1)

“あ”るいて(歩いて)みましたか?
駅から徒歩△分、と表記されていても1分あたり80メートルと計算されています。実際にご自身で歩くペースとは違うことが多いですし、坂道や歩道がなくて歩きにくいこともあります。また、お子さんがいらっしゃる場合は、物件から小学校や中学校までも歩いて確認しましょう。

(2)

“あ”かるさ(明るさ)は大丈夫ですか?
ここでは間取りの向きというより、照明器具の有無を確認しましょう。昼間に物件見学に行く際には気付きにくいのですが、照明器具が備え付けられているのか持ち込みなのか、確認しておきましょう。いざ入居したら真っ暗であわてて購入したというお話しをよく耳にします。

(3)

“あ”みど(網戸)はありますか?
見落としがちなのが網戸。網戸がない場合は、必ず入居前に問い合わせましょう。大家さんが取り付けてくれる場合もあります。入居後になると、“網戸がないと了承した上で入居した”という見解になり、取り付ける場合はご自身で取り付けなければならないケースも多いようです。


火災保険について

賃貸契約する際、火災保険への加入が必要な物件がほとんどでしょう。ここでは、火災保険の内容を確認しましょう。

例えば、以前、ご相談に来られた方は、築40年の木造アパート(2DK、所帯数4件)に入居するにあたり、大家さんから以下のような火災保険の加入を求められていました。
・建物の保険金額 1億円
・家財の保険金額 5百万円

これは、万が一、火災に遭った場合に契約上受け取れる最高額ですが、どれだけ多い金額をかけていても(かけすぎの保険を「超過保険」といいます)、損害保険には「実損払いの原則」があるので、実際に損害にあった金額しかもらうことができません。

建物に関しては、評価が難しいのですが、建物を全焼させてしまい、建て直すことを想像してみましょう。こんなにかかるのかな、多すぎるのではないかと疑問に思われる場合は、その旨を確認しましょう。

家財に関しては、家の中のご自身の持ち物が燃えてしまった場合を想像しましょう。お金で買い直すことのできないものがあるのはもちろんですが、買い直せる物を買い直した時にいくらかかりそうでしょうか?その金額が、家財にかける保険金額の妥当な数字といえるでしょう。万が一、損害があった時には貯蓄で買い直します、という方は0円で構わないともいえます。

ご相談に来られた方の場合、残念ながら建物に関する部分は修正することができませんでしたが、家財に関する部分は減らすことができました。火災保険料も、約25,000円から約18,000円に減らすことができたそうです。

無駄なお金をかけずに気持ちよく新生活迎えられるように、新居を決める際の「3つの“あ”」と、火災保険の契約内容を、是非確認してみてください。

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