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64歳でFP目指し一念発起。フルタイムの仕事と両立させ2年半でCFP®認定者に

FPジャーナル2011年8月号掲載
須原 國男 さん(東京都)

学校+週20時間の学習を確保
 定年退職をしてから、または定年を間近に控えて資格の取得にチャレンジする人は少なくない。須原さんもその1人だが、少し違うのは64歳にしてフルタイムで働くバリバリの現役だったことだ。
 「証券会社とその系列会社に37年間勤め、そこを退職後に不動産証券化会社で働いていました」
 安泰な第2の仕事人生を送っていたわけだが、そうした中で2007年春、FPの資格を取ろうと決めたという。
 「以前から将来はコンサルタント的な仕事を通じて社会貢献したいという夢を持っていました。それをFPと定めたのは、証券会社や不動産証券化会社に勤務していて、友人や知人から資産運用や不動産について聞かれることが多かったから」
 知り合いや部下に何人かのFPがいたことも大きな誘因になった。
 「社会貢献を実現するセカンドライフとして、私にはFPが合っているかなと」
 第3の仕事人生はFPで。それにはCFP®認定者になることが必須。
 「まずは最終期限を2年としました。CFP®試験は相当ハードだと覚悟していたし、若いころと違い理解力や暗記力はかなり落ちているはず。でも、だからこそ目標を決め、若い人の2倍は頑張らなくてはならないと思いました」
 資格取得の学校に通い、無事AFP試験に合格。
 「この勢いをバネに、CFP®試験は無謀にも全課目に挑戦すると決めました」
 通常の勉強量では追いつかない。しかし、フルで仕事をしながらだから勉強時間をひねり出すのはなかなか難しい。
 「きついけれど、通勤時間も含め1日2~3時間は勉強する計画を立てました。日曜日は学校へ通いましたが、それとは別に週20時間は確保したい、と」
 往復で2時間の通勤の車内は格好の学習場所。しかし書いたりする作業はできないので、もっぱら暗記に費やした。
 「車中は意外に集中できます。帰りは寝てしまう失敗もありましたけど」
 試験の追い込みでは、いつもより少し早く起きて出勤前に自宅でも勉強した。
 「朝は頭が冴えていますから頭を使う問題演習を。就寝前1時間は仕事の疲れもあるし集中力が途切れてしまうので、なるべく手を動かす作業で」
 土曜日は疲れを取るため朝寝坊し、午後に5時間の学習。日曜日は朝から夕方まで学校へ、帰宅後は復習2時間。
 「さびついた頭がびっくりするのか勉強漬けのせいか寝つけないことが多々あり、ナイトキャップと称してウイスキーの水割りを飲むのが日課に」
 仲間とも週に1、2回の食事や飲み会もこなしていたというから、須原さんの気力、体力恐るべし。不言実行で勉強に励んだ結果、6課目一括合格はならなかったものの、3回で全課目を制覇!
 「最初はノートを作りませんでしたが、試験の失敗への反省から手書きとテキストのコピーを組み合わせた自分なりのノートを作成しました。時間はかかりますが書くことで理解が深まったし、『急がば回れ』で結局はそれが早道でしたね」
 今春、独立開業の第一歩を踏み出した。
 「口はばったいですが、何歳になってもFPの資格は取れるし、その資格を基に社会貢献できる。それを示したいですね」

合格スケジュール

  2008年 5月 AFP資格認定
  2008年11月 「金融資産運用設計」「相続・事業承継設計」合格
  2009年 6月 「不動産運用設計」「リスクと保険」「タックスプランニング」合格
  2009年11月 「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」合格
  2010年 7月 CFP®資格認定

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