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早期退職を決めると同時に資格取得を決意。愛妻弁当抱えて図書館通い

FPジャーナル2010年1月号掲載
伊藤 光夫 さん(三重県)

社労士試験にも合格
 「実は応募したときと状況が変わったけど、いいかなぁ・・・・・・」
 そう語る伊藤さんの、次に続いた言葉は思いがけないものだった。
 「先日、社会保険労務士の試験にも合格したのです」
 57歳を目前にして退職。その直前からFPの勉強を始めて、CFP®試験6課目合格という偉業を達成した伊藤さんの、またしても快挙だ。社労士の試験も初回の挑戦で見事に栄冠を勝ち取ったという。
 「共済事業を扱う職場で35年間、保険関連の仕事に携わりましたが、これといった資格もなく、職を離れれば『ただのオッサン』(笑)」
 そんな思いでいた伊藤さんは早期退職を決めると同時に資格取得を決意。ターゲットと定めたのは、これまでの職務と関連が深く、生活に直結するFPだった。
 「私はもちろん友人たちも等しく人生のターニングポイントを迎えています。年金や保険、老後の生活資金などの相談にのれるFPになりたかったんです」
 最初から目指したのはCFP®認定者。
 「様々なシーンで社会のお役に立てるんやないかと思って。だから在職中から通信講座で準備を始めました」
 退職した翌月AFP試験をクリアし、続けて本命のCFP®試験に向け、通信講座を6課目まとめて受講した。
 「雇用保険の教育訓練給付を受けるための条件が一括受講だったのです」
 これが起爆剤になった。だったらやるしかないやないか、と。
 「試験日をゴールと決めると時間は2月から6月まで。最初の3カ月間はひととおりDVDを視聴することに費やしましたが、居眠りしていることも多かったかな」
 DVD全巻を一巡することで全体像を把握、そのうえで弱点や難点になる部分を攻略していこうという作戦だ。
 しかしその結果、残る期間は2カ月弱。
 「そこから徹底的な集中学習です。家にいるとついほかのことに目がいくので、弁当持参で図書館に終日こもりました」
 奥様には「60歳まで猶予をくれ」と宣言。持てる時間をすべて勉強に充てた。
 「まったく歯が立たないと自覚した計算問題は、これでもかというほど繰り返しましたね。すると計算問題はあるパターンのバリエーションであることが見えてくる。こうなると、逆に計算問題は確実に点数が取れる問題に早変わりです」
 苦手を得意に変えていった伊藤さんの驚くべき集中力、忍耐力。初日の課目で「失敗した、落ちた」と思ったことが残りの課目に俄然、奮起するきっかけになったという。その勢いで、興味が増した社労士資格にも全力で取り組み、昨年秋、伊藤さんはダブルホルダーとなった。
 ピンチをチャンスに。そして何より、「周囲に吹聴しているから意地でも受からないと」という有言実行が利いた。
 「取りあえずスタート台に立つことはできましたが、これからの取り組みで『活躍中のFP』として紹介されるようになって初めて、目標達成と考えています」
 という伊藤さん。
 勉強一辺倒の夫に文句も言わず、弁当まで用意して送り出してくれた奥様がかけてくれた言葉は「ようやるわ」。
 なんとも味わい深い一言だ。

合格スケジュール

  2008年 4月 AFP資格認定
  2008年 6月 「金融資産運用設計」「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業承継設計」合格
  2009年 2月 CFP®資格認定

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