海外FPニュース 2017年12月

FP NEWS Global Roundup

米国のFP会員組織Financial Planning Association(FPA)とオーストラリアのCFP®認定組織Financial Planning Association of Australia(FPAオーストラリア)からのニュースをご紹介します。

FPA: テクノロジーの利用は、FPにとって当たり前の時代へ

モーニングスター社(米国)のCEO、クナル・カプール氏は、InvestmentNewsの記事「アドバイザーとテクノロジーの未来を予想する」の中で、人工知能(AI)とビッグデータは、FPに2つの効果をもたらすと語りました。一つは、自分達の顧客が誰であるか、また自分達のバイアスが何であるのかをよく理解できるようになるというもの、もう一つは、顧客をより積極的に支援する方法を知ることができるようになるというものです。

 カプール氏は、ビッグデータにより、FPが顧客を見極め、紹介先の確保やネットワーク作り等の雑務を無くすことができるだろうと述べています。また、深刻な健康状態など、顧客が直面する差し迫った問題について、洞察を与えることができるようになるとも述べています。

 また、「今日のテクノロジーツール」の出版者であるジョエル・ブルックステイン氏は、2017年のFPA年次大会の中で、FPはテクノロジーを使いこなす必要があると述べ、次のように語りました。

「物事が速いスピードで変化していく今日、出てくる問題に対処していかなければ、私達がテクノロジーについて現在信じていることは、時代遅れになるでしょう。FPはテクノロジーを取り入れることで、これまでより1.5~2倍に上る、世代の異なる顧客を獲得することができるのです。24時間365日のサービスへの需要は増す一方なので、移動通信技術の利用は必須です。これからのFPは個人的な感情に寄り添うだけではなく、顧客との関係を構築すると同時に、テクノロジーを積極的に取り入れていかなければ、将来もFPとしてやっていくことは難しくなってしまうでしょう」

 [出典:2017年12月12日FPA blogより抜粋]

FPAオーストラリア: FP学術研究助成金2017年の受賞者を発表

 FPAオーストラリアが2011年に設立した、金融経済教育のスタンダードとFPの学問領域の確立を目指す独立機関、FPEC(ファイナンシャル・プランニング教育委員会)は、2017年の学術研究助成金の受賞者を発表しました。
FPECの奨学金は、FPAオーストラリアとオーストラリア最大の総合金融グループAMPリミテッドとナショナルオーストラリア銀行(NAB)が共同で出資しており、FPの発展へ寄与することはそれ自体が学問であると評価し、授与されています。

    2017年の受賞者は以下のとおりです。
  • RMIT大学とディーキン大学によるプロジェクト「FP実務の倫理の壁とは何か?非倫理的行動の問題点と昨今のパターン」
  • グリフィス大学が会計事務所Modoras Financial Performance Solutions の協力を得て実施するプロジェクト「小規模事業者へのファイナンシャル・プランニングサポートの必要性をマッピングする」
  • RMIT大学がファイナンシャル・コンサルタントの協力を得て実施するプロジェクト「FPのジェンダー分布を変える:女性がFPに参入する際の誘因とバリア」
  • グリフィス大学が金融業界専門の職業紹介会社Zanetti Recruitment and Consulting社の協力を得て実施するプロジェクト「報酬とファイナンシャル・プランニング専攻の学部新卒者及び既存卒業生への需要」

 2017年の助成金の総額は、これまでの1万豪ドルから3万豪ドルへ増額となりました。助成金は、第三次産業とFP専門職の繋がりをより深めるための研究をサポートするために使われます。
 FPAオーストラリアのCEO、ダンテ・デ・ゴリ氏(CFP®認定者)は、以下のように述べました。
 「学術研究は、専門職としてのFPの確立に寄与するもので、これらのプロジェクトについては、グリフィス大学ビジネススクールとFPAオーストラリアが共同出版する専門誌『Financial Planning Research Journal』に掲載されています。FPAオーストラリアより、このたびの目覚ましい研究の受賞者達へ心よりお祝いを申し上げます」

 助成金の授与者であるFPEC(ファイナンシャル・プランニング教育委員会)についての詳細はこちら(英文)からご覧いただくことができます。

 [出典:2017年12月19日 FPA オーストラリア Newsより抜粋]

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