海外FPニュース 2017年11月

FP NEWS Global Roundup

オーストラリアのCFP®認定組織Financial Planning Association of Australia(FPAオーストラリア)と米国のFP会員組織Financial Planning Association(FPA)からのニュースをご紹介します。

FPAオーストラリア: 新たな報告書「フィンテックはFPの脅威ではない」

 FPAオーストラリアより、新たな報告書「FPプロセスにおけるフィンテックの役割:フィンテックがFPの脅威ではない理由」が発表されました。報告書では、FPはフィンテックを適切に活用することで収益が上がり、顧客の費用負担を減らし、ニーズの異なるより多くの顧客にFPサービスを提供することができるようになると指摘しています。
 FPAオーストラリアがフィンテック関連で初めて作成したこの報告書では、フィンテックは顧客の経験値を高め、顧客の管理システム(CRM)における効率を高める可能性があるとも言及しています。また、FPプロセスの6ステップ上のどこでフィンテックが解決策として作用するかについて調べ、テクノロジーがFPビジネスの特定の部分においてサポートの役割を果たすことについて論証しています。
 FPプロセスに適切に組み込まれたフィンテックが、プロセスを補完する理由は以下の4つです。

  • 1.

    プロセスの効率化が進み、コスト削減ができるためより多くのオーストラリア人がFPのアドバイスを受けることができる。

  • 2.

    プロセスの効率化により、FPは顧客により多くの時間を割くことができる。

  • 3.

    ビジネスの転換により、FPはマーケティングや関係構築、プロセス実行の本質を見極め、顧客の教育者や行動の変化をもたらすコンサルタントとして、極めて重要な役割を演じることに力を注げるようになる。

  • 4.

    コミュニケーションの体系やプロセスへの注力により、より多くの生活者とFPの関係構築に繋げることができる。

 FPAオーストラリアのCEO、ダンテ・デ・ゴリ氏(CFP®認定者)は、「フィンテックを脅威と見る人もいますが、私達は新しいやり方で顧客と繋がることができるこの上ないチャンスだと捉えています。CRMシステムといったワークフローが内製化・自動化されることで、オペレーションの効率化は飛躍的に進むことでしょう」と述べています。

 報告書全文(英語原文)は、こちらからご覧いただくことができます。

 [出典:2017年11月23日FPAオーストラリア Newsより抜粋]

FPA: 顧客の緊張を解くことがアドバイス成功の鍵

 クレイトン大学准教授でFinancial Psychology Institute設立者のテッド・クロンツ氏は、FPAの年次大会の自身のセッション「神経科学からの贈り物:強固で切れない顧客との関係を築く」において、以下のように語りました。
「もしかしたら、あなたの顧客はオフィスに来た時点で、既にストレスで一杯になっているかもしれない。彼らを落ち着かせることができるのは、あなたとあなたが作るオフィスの環境なのです。その不安を落ち着かせることは、専門家である私達の課題と言えます」
 FPソフトウェア会社大手、MoneyGuidePro社のライアン・サリヴァン氏(CFP®認定者)も、年次大会のセッションの中で、顧客がストレスを感じる時は間違った意思決定をする、あるいは既に決めた決定事項を守らないものであり、顧客があなたのアドバイスに従うためには彼らのストレスレベルを低く保つ必要がある、と述べました。
 米国版FPジャーナル2016年12月号誌上では、ライアン・ブリット=ルター氏ほか2名の研究者による論文が掲載されています。そこではFPと最初に面談する顧客の心拍数や皮膚の渇き具合、温度を観測し、顧客はリラックスしている時ほどFPのアドバイスに従うことが明らかにされました。
 サリヴァン氏の調査では、顧客のストレスは面談の最初をピークとして、プロセスが進むうちに下がっていくとのことですが、対面によらないヴァーチャルな手段を使った面談の方が、顧客のストレスレベルは緩やかな状態でスタートし、徐々に低いレベル、あるいは全く感じないレベルにまで下がっていくことが分かりました。これは、テクノロジーやロボ・アドバイザー等によるヴァーチャルな面談方法を導入する必要性について暗示しているとも言えます。
 このほか、調査では女性の方が男性よりもよりストレスを感じること、FPも面談前は高いレベルのストレスを感じることなどが明らかになっています。そうは言っても、顧客の方が面談ではより緊張しているので、FPはオフィスや自身の態度、情報収集のプロセスの中で、顧客を歓迎する雰囲気作りをすること、また、自分自身の緊張はコントロールし、顧客のストレスレベルを下げるように努力することが大切です、と添えられています。

 [出典:2017年11月30日 FPA blogより抜粋]

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