海外FPニュース 2017年10月

FP NEWS Global Roundup

米国のFP会員組織Financial Planning Association(FPA)と、米国のCFP®認定組織CFPボード(Certified Financial Planner Board of Standards, Inc.)からのニュースをご紹介します。

FPA: コンテンツマーケティングがFPに有用な理由とは

※「コンテンツマーケティング」とは…高品質で価値のある情報・コンテンツを制作・発信することで、顧客/見込み客の関心を引き、自社に信頼感を抱いてもらい、結果として顧客/見込み客の消費行動を促すことを目的とするマーケティング手法のこと。

 マーケティング代理会社、Kapost社の調査によると、金融サービスに従事する専門家の76%が、コンテンツマーケティングは、顧客の信頼を得るベストな方法であると考えていることが分かります。FPAのマーケティングディレクター、ダン・マーティン氏は、コンテンツマーケティングは、FPが見込み客と信頼関係を築く際、難しい局面で既存顧客に価値を再認識してもらう際のどちらの場面でも効果的だとし、その理由として以下の3つを挙げています。

  • 共通点の重要性…意見の違いを埋めるには、何か共通点を見つけることが大切です。金融サービス業においては、提供側・プランナー・投資家は幅広くカテゴリー分けされていますが、それぞれのグループに属する個人は非常に多種多様です。しかしコンテンツの面では、投資家も専門家も安心して意見を一致させることができるのです。
  • 信頼、および適切かつ有効なコンテンツとの相関関係…特定の商品と関係のない教育的なコンテンツは、本質的に、提供側と見る側の信頼関係を築きやすくします。情報過多でアグレッシブすぎるメッセージは、ブランドや会社のイメージを損なう恐れがありますが、そういった広告とは異なり、コンテンツは私達の意図や専門性、価値について表現することができるため、長きに亘る信頼関係を築くことができるのです。
  • 具体的なメッセージで異なるグループをターゲットとすることができる価値…コンテンツを用いると、FPはタイプの異なる顧客に対して、非常に具体的なメッセージを届けることができます。ブランドは多角的に網を投げるように、そのターゲットとなる顧客グループの多様性を包含するべきなのです。

 ダン・マーティン氏は、コンテンツマーケティングは、FPと信頼関係を築くことへの不信感や恐れをすべて払拭する魔法の弾丸ではないものの、見込み客へ価値ある無料のコンテンツを届けることで、これらの問題を少しずつ薄めていくことができるのではないかと言います。もし、見込み客が正直で「本物のあなた」を感じることができたなら、あなたは最も重要なハードルを既に超えることができているのです。

 [出典:2017年10月5日FPA blogより抜粋]

CFPボード: 米国リタイア世代にのしかかる学費ローン問題

 家族が大学の学費に関して、子のニーズと親のニーズ双方のバランスを取りながら、意思決定をすることはとても重要です。両親が犯す最も大きな過ちは、自分たちのリタイア後の貯蓄を減らす、または学費への自分達の支出分を減らす、のいずれかだと、CFPボードのシニアアンバサダー、ジル・シュレシンジャー氏は言います。
「大学という素晴らしい機会を子どもに与えるために、多くの両親が子どもたちに将来の負担を負わせています。反対に、自分達のリタイア後のニーズを満たすために自分達が負担を負うのであれば、結局はあなたの子どもが困難な立場に置かれることになるのです」
 若い世代のための教育費負担に苦しむ米国人の数は増え続けています。米消費者金融保護局(CFPB)が今年リリースしたレポートによると、学費ローンを借りる層で急激な伸びを見せているのは、より高い年齢層であることが分かりました。2005年から2015年までの間、一つ以上の学費ローンを抱えている60歳以上のアメリカ人の数は、70万人から280万人へと4倍に増え、また学費ローンの平均額は、12,000ドルから23,500ドルまで、およそ2倍に膨れています。約4人に3人が子ども、または孫の大学費用のためにローンを利用しているのです。
 シュレシンジャー氏は、生活者向けのCFPボードのサイト「Let’s Make A Plan」の中で、両親が子どもの学費を支払う前にするべきこととして、(1)消費者金融債務の返済、(2)もしもの時の備え、(3)リタイアの資金準備、の3つを挙げています。
 学生援助のための連邦政府の無料申請フォーム、FAFSAを利用すると、家族の金銭的な計画を狂わせることなく、若者が大学に通うことができる助成金やローンを利用することができますが、WebサイトNerdWalletの見積もりでは、2015年、見逃されたFAFSAの学生援助手当は27.7億ドルに上ると言います。
 CFPボードでは、上記の情報を提供すると共に、全ての世代のファイナンシャル・ニーズのために、包括的なプラン作成のお手伝いをするのはCFP®認定者であると締めくくっています。

 [出典:2017年10月12日 CFP board Newsより抜粋]

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