海外FPニュース 2017年3月

FP NEWS Global Roundup

米国のCFP®認定組織CFPボード(Certified Financial Planner Board of Standards, Inc.)と米国のFP会員組織FPA(Financial Planning Association)からのニュースをご紹介します。

CFPボード: FP学術研究会が2017年の入賞論文を発表

 CFPボードセンター※は、2017年2月7~9日にヴァージニア州アーリントンで開催された、「FP学術研究会」で入賞した優秀論文を発表しました。本研究会は、ファイナンシャル・プランニングに関連する分野の研究発表を世界規模で行うため、CFPボードが、FPSBとカナダのCFP認定組織FPSCと共同で企画したもので、今回が初めての開催となりました。
 「FP学術研究会に提出された論文のクオリティは非常に高く、審査は論文執筆者と審査者双方の名前を伏せられた形で行われました。入賞した5つの優秀論文※に見られるように、この分野において高いレベルで研究が行われていることを知り、大変嬉しく感じています」とCFPボードのアカデミックホーム センター長、チャールズ.C博士は述べています。
 また、CFPボードセンター事務局長、マリリン. G氏は、以下のように述べました。
 「入賞者の皆さんにおかれましては、心よりお祝い申し上げます。これらの時代の最先端を行く入賞論文が、ファイナンシャル・プランニング専門職の知識体系を構築するための大きな役割を担うことになるでしょう。」
 入賞者には、スポンサーであるTD Ameritrade社やMerill Lynch社等より、それぞれ2,500米ドルが贈られました。
 次回のFP学術研究会は、2018年2月20-22日に、同じくヴァージニア州アーリントンで開催される予定です。

○入賞論文のリストはこちらのサイト(英語版)からご覧いただくことができます。

※CFPボードセンターは、若いFPのキャリア形成やダイバーシティ推進等のために調査やフォーラム運営を実施している、CFPボードの中に設置された機関です。

 [出典:2017年2月23日 CFP board Newsより抜粋]

FPA: ポートフォリオ管理の危険な思い込みとは

 First Ascent Asset Management社のCEO、スコット・マッキロップ氏によると、既存の顧客ポートフォリオ管理においては、以下のような、顧客に有害な思い込みや実務が数多く存在すると言います。

  • 現代ポートフォリオ理論への傾倒…現代ポートフォリオ理論は、直観と数学の組み合わせによる素晴らしい理論ですが、実践は理論通りにいく訳ではありません。現実には、「最適な」ポートフォリオなど、この世に存在しないユニコーンのようなものなのです。市場の仮定はあくまで推測であり、「最適な」ポートフォリオを追いかけた結果生じる手数料や支出こそが、現実と言えるでしょう。
  • リバランスの問題…私達は、将来の見通しが特に変化していないにも関わらず、最適なポートフォリオにするために何らかの手を入れたいと思ってしまいがちです。調査結果によると、効果的な投資とは、タイミング、市場の方向性、リバランスを行ったアセットクラスの相対的な期待収益、といった様々なものに起因します。それにも関わらず、私達はシンプルで機械的なリバランス戦略に時間と労力を費やした割には、たいした結果を得られていません。もっと賢明なアプローチを考え、結果を出し、コストを削減する必要があるのではないでしょうか。
  • アセットクラスの選択の問題…私達がポートフォリオに組み入れるアセットクラスを選ぶ時、科学的な裏付けがある訳ではありません。正しいと「感じる」までアセットクラスを追加し続けがちですが、取引を行う度にコストが発生することだけは、肝に銘じておきましょう。
  • ボラティリティの恐怖…ボラティリティの低減は必ずしも良いことばかりではありません。リスクを取ることで顧客が欲するリターンを得るチャンスが生まれることを思えば、必要以上にボラティリティを排除するのは止めた方が良いでしょう。
  • データマイニングの問題…現在、ITの強力な力を借りて、過去の事例から勝ちのパターンを探ることは、当たり前になっています。それゆえ、まるで必勝パターンが存在するかのような錯覚を起こしがちです。しかし、投資において必勝パターンなど存在しないことを思い出し、過剰な期待をリセットしましょう。

 自らの信念を実行に移す時は、顧客の最善の利益になるのかを自らに問う必要がある、とマッキロップ氏は締めくくっています。

 [出典:2017年3月9日 FPA blogより抜粋]

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